「ご記載いただきますよう」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「ご記載いただきますよう」とは?
「記載」は「書き記し載せること」を意味する言葉です。
ここでは「ご記載いただき」として謙譲語を使っています。
「いただく」は「もらう」をへりくだったものですから、「ご記載いただき」は「記載してもらい」の意味であることが分かります。
また、ここでは丁寧語の「ます」を語尾に付与しています。
そしてさらに、「よう」という言葉を加えているのです。
この「よう」は、遠回しな表現を生み出すための単語だと考えるとよいでしょう。
「よう」を使用したばあには、必然的に「お願いします」などの言葉を組み合わせる必要が出てくるのです。
この言葉を使用することで、文章が遠回しで長いものになり、その分だけ丁寧になるのです。
「ご記載いただきますよう」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご記載いただきますよう」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あながた契約書を確認していたとします。
そして、その契約書には、どうしてもこちらが提示した条件文を明記してもらう必要がありました。
このような場合には「大変お手数ですが、当方提示の条件文について、契約書にご記載いただきますようお願い申し上げます」と述べるとよいでしょう。
これにより、記載してもらいたいことを、非常に丁寧な表現で相手に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、冗長になることに注意しましょう。
丁寧な文章は長くなってしまうものです。
しかし、長ければよいというわけではありません。
適切な長さと適切な丁寧さで、バランスを取る必要があるのです。
「よう」という表現を使用すると、文章全体が長くなる傾向があるので、十分に注意して使用するとよいでしょう。
「ご記載いただきますよう」を使った例文
「ご記載いただきますよう」を使った例文を挙げます。
例文のように、「お願いする」を組み合わせて使用すると、使いやすい文章になるでしょう。
・『ご記載いただきますよう、お願いいたします』
・『こちらにご記載いただきますよう、何卒お願いいたします』
・『指定の文言をご記載いただきますよう、心よりお願い申し上げます』
「ご記載いただきますよう」の類語や敬語での言いかえ
「ご記載いただきますよう」の類語や敬語を解説していきます。
「ご記載いただきますよう」の類似表現
「ご記載いただきますよう」の類似表現には、「ご記入いただきますよう」があります。
「記載」と「記入」は少し意味の異なるものですが、同じ「書く」を意味する類似の表現だと言えるでしょう。
「ご記載いただきますよう」の敬語表現
「ご記載いただきますよう」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「ご記載くださいますよう」に言いかえできます。
まとめ
このように「ご記載いただきますよう」は、相手に書いて欲しいことを遠回しに表現するためのフレーズです。
使う場合は、文章が長くなってしまうことに注意するとよいでしょう。