この記事では「良かったら」について解説をします。
「良かったら」とは?意味
差し支えなければ、許容できるのなら、といった意味です。
「良か」は「よい」という意味です。
よいには、許容範囲である、好ましい、水準が高いなど、いくつもの意味があります。
「良かったら」という場合は、許容範囲である、差し支えないという意味で用いています。
「たら」は実現していない動作や行為を仮に実現したと考えて言うときに用いる語です。
たとえば、「今度会ったら話す」という場合だと、今度会うことは未来のことなのでまだ実現していませんが、それを仮に実現したと考えて述べています。
「良かったら」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、お客様に対して使用されることが多いです。
敬語ではないので、目上の人や取引先の相手に対して使用するのは適切ではありません。
友達に対してに言うときのようないい方なので、上司に対して使用すると失礼です。
目上の人に対してや取引先の相手に対しては「よろしければ」と表現をします。
「よろしい」は「よい」の丁寧な表現です。
「良かったら」という言葉を使う場面は、お客様に使ってもらいたいものを指し出すとき、何かを見てもらったり、聞いてもらったりするとき、参考にしてもらいたいときなどです。
飲食店で食事をしているお客様の中に、寒そうにしている人がいたとします。
寒い中食事をしても楽しくはないでしょう。
他のお客様は寒そうではないので、エアコンの設定温度を変えて室温を高くすることはできません。
それでは、今度は他のお客様が不快になってしまいます。
そこで、寒そうな人にブランケットを差し出しました。
使ってくださいと伝えるときに「良かったらお使いください」という表現ができます。
「お使いください」では命令しているように感じられますが、「良かったら」という言葉をつければ、使っても使わなくてもよいというニュアンスをもたせることができます。
「良かったら」を使った例文
・『良かったら、こちらを召し上がってください』
・『良かったら、こちらにお座りください』
・『良かったら、話を聞かせていただけますか』
「良かったら」の返答や返信例
「良かったら」の後に続く言葉によって返答内容が変わります。
何かを差し出されて、それを受け入れるなら、感謝の言葉を伝えます。
話を聞きたいなど何かを促されているなら、その行為を行ったり、断ったりします。
まとめ
この言葉は、差し支えなければという意味で使用をします。
敬語ではないので目上の人に対して述べると失礼です。
目上の人に対しては「よろしければ」など丁寧な言葉を用いるようにします。