「恐縮ですが嬉しいです」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「恐縮ですが嬉しいです」とは?
「恐縮」は、「恐れ入り縮まること」を意味する言葉です。
これは「恐れ入る」をさらに修飾した言葉だと言えます。
「縮まる」とは、小さくなる様子を示すものですので、あまりに「恐れ入って」小さくなる様子を表現しているのです。
そして「恐れ入る」は、様々な感情を示すものです。
意味を記載すれば「何かの感情に圧倒される」と表現できます。
そして「何かの感情」は、申し訳なさ、恥ずかしさ、相手の能力のすごさなどを示すのです。
ここでは、恐縮しながらも「嬉しい」と表現しているため、「申し訳なさ」に恐縮している可能性が高いと言えるでしょう。
「恐縮ですが嬉しいです」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「恐縮ですが嬉しいです」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが以前から昇格を目指していたとします。
そして、抜擢人事によって、想定よりも数年早く昇格できたのでした。
このような場合には、「私が現段階で昇格するのは、大変恐縮ですが嬉しいです」と述べるとよいでしょう。
これにより、恐縮する気持ちと嬉しい気持ちを、同時に相手に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合は、「嬉しいです」の使い方に注意しましょう。
「嬉しいです」は平易な表現であり、「恐縮」というかしこまった表現とのバランスが悪いのです。
「嬉しく思います」や「幸いと存じます」などの表現に言いかえて、文章のトーンを統一するとよいでしょう。
「恐縮ですが嬉しいです」を使った例文
「恐縮ですが嬉しいです」を使った例文を挙げます。
例文のように、恐縮する対象を先に述べると、文章全体が分かりやすいものになるでしょう。
・『私が昇進するとは、大変恐縮ですが嬉しいです』
・『そのような役割に抜擢いただくとは、とても恐縮ですが嬉しいです』
・『そこまで信頼していただけるとは、誠に恐縮ですが嬉しいです』
「恐縮ですが嬉しいです」の類語と敬語での言いかえ
「恐縮ですが嬉しいです」の類語と敬語を解説していきます。
「恐縮ですが嬉しいです」の類似表現
「恐縮ですが嬉しいです」の類似表現には、「恐れ入りますが嬉しいです」があります。
「恐縮です」と「恐れ入ります」は、おおむね同じ意味の言葉だと言えるでしょう。
「恐縮ですが嬉しいです」の敬語表現
「恐縮ですが嬉しいです」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「恐縮ではございますが嬉しく存じます」に言いかえできます。
まとめ
このように「恐縮ですが嬉しいです」は、恐縮する感情と嬉しい感情を同時に表現するフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。