「これをもちまして」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法について、分かりやすく解説していきます。
「これをもちまして」とは?
「これをもちまして」は「これで」や「これをもって」を意味します。
そして、あまり知られていませんが「これをもちまして」は誤用とされる使い方なのです。
先ほどの記載のとおり、「もちまして」が意味するのは「もって」であり、「もって」も「で」を意味するだけの言葉です。
「で」は助詞であり、丁寧語の「ます」で表現するようなものではないのです。
そのため、非常に広く浸透している使い方ですが、厳密には「これをもちまして」は誤った使い方だと言えるのです。
なお、この言葉を言い換える場合は、「これをもって」などにするのがよいでしょう。
「これをもちまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「これをもちまして」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
これは、何かの会や式の最後の場面で使用するものと言えます。
「これをもちまして閉会とします」などの使い方です。
日常的によく聞く言い回しでもあるため、誤用とは気が付きませんし、実際に気にする人も少ないでしょう。
しかし、正確な言葉遣いと心がけるなら、「これをもって閉会とします」や「これで閉会します」と言い換えるべきなのです。
この言葉に関しては、他にも注意点があります。
「つきまして」や「あらためまして」など、似たような誤用が多いのです。
これらの誤用も、かなり浸透した使い方なので、実際には気にせず使用してもよいでしょう。
しかし、誤用であるということだけは、覚えておいてもよいのではないでしょうか。
「これをもちまして」を使った例文
「これをもちまして」を使った例文を挙げます。
ここでは「これをもちまして」を使用していますが、「これをもって」や「これで」に言い換えたほうが望ましいと言えます。
・『これをもちまして閉会といたします』
・『これをもちまして終了いたします』
・『これをもちまして終わりの挨拶といたします』
「これをもちまして」の類語や敬語での言いかえ
「これをもちまして」の類語や敬語での言いかえは、どのようなものがあるのでしょうか。
「これをもちまして」の類似表現
「これをもちまして」は「これをもって」や「これで」に言い換えることが可能です。
文法上は言い換えるべきですが、厳密に気にする必要はないでしょう。
「これをもちまして」の敬語表現
「これをもちまして」を敬語表現で言い換えるのは難しいでしょう。
敬語表現したい場合は「これを持ちまして終了いたします」など、組み合わせる言葉の語尾などで表現する必要があるのです。
まとめ
このように「これをもちまして」は、広く浸透してしまった誤用と言えます。
誤用とはいえど、もはや正用に近いレベルで浸透しているので、厳密に気にする必要がないと言えます。