この記事では「進めて参ります」について解説をします。
「進めて参ります」とは?意味
物事を進行させるという意味です。
「進めて」には、手順などに従って物事を行うという意味があります。
たとえば、「道路工事を進める」という場合だと、道路を一度壊して、平らにして、コンクリートで固めてなどの手順があり、それに従って進行させていくことをいいます。
「参り」は「まいる」のことで、「行く」の謙譲語、「行く」「来る」の丁寧語、「する」の尊敬語です。
この場合は「行く」の謙譲語として使用をしています。
「行く」には、目的地に向かう、向こうに移動させる、物事がはかどる、物事をするなどの意味があり、この場合は物事をするという意味で用いています。
「ます」は敬意を表す語です。
「進めて参ります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、物事を進行させることについて使用をします。
「行く」の謙譲語を使用しているので、目上の人に対して使用しても失礼ではありません。
物事をするのは話し手です。
自分よりも下の立場のものには用いません。
これだけだと、何を進めるのかわからないので、進める物事を指す言葉も一緒に述べます。
たとえば、調査、手続き、協議、準備、制作などです。
多くのお客様が楽しみにしているイベントがあったとします。
このイベントを予定日に行うために、そして成功させるためにこれから準備をしていきます。
そのことを指して「準備を進めて参ります」などといいます。
具体的にどのように進めるのかを述べる場合もあります。
これから行うという意味で使用することが多く、今行っているという意味ではあまり使用しません。
今行っている場合は「進めております」などとなります。
「おる」は「いる」の丁寧ないい方で、動作や作用などの結果が今も続いていること、動作や状態などが続いて今のようになっていることを表す語です。
他者に物事を進めてもらいたい場合は、「ください」「していただけると幸いです」などお願いをするいい方をします。
「進めて参ります」を使った例文
・『調査を進めて参ります』
・『予防策を進めて参ります』
「進めて参ります」の返答や返信例
大勢の人に向かって述べられていることがあり、この場合は返答する必要はありません。
特定の人に向けて述べられている場合は、物事を進行させることを了承した旨を伝えるとよいでしょう。
進めることを阻止する言葉を述べることはあまりありません。
まとめ
この言葉は、物事を進行させるという意味で使用をするものです。
進行させる物事には、調査、協議、準備などさまざまあり、さまざまな場面で使用することができます。