この記事では、「MBA」と「中小企業診断士」について詳しく説明していきます。
「MBA」とは?
“Master of Business Administration”の略で、経営学の修士のことをいいます。
修士とは、日本では、4年制大学を出た後に大学院で2年間学び、能力を認められた人に与えられるものです。
MBAプログラムは、企業経営の実務家を育成することを目的としています。
英米圏では、実務経験のある社会人を対象としたビジネススクールが授与し、日本では、大学院の修士課程や専門職学位課程が授与します。
資格と間違えられがちですが、学位です。
社会人の利便性を考えたコースが開設されていて、2年終了が標準で、1年コース、夜間や週末のコース、オンラインコースなどがあります。
「MBA」の業務内容
経営学の修士を取得した後に、どのような進路をとるのかは多岐にわたります。
その後、博士課程に進む人もいます。
MBAを取得するために、仕事を辞めた場合には、外資系企業やコンサルタント系の企業に就職する場合もあります。
仕事を続けている場合には、MBAを取得することで、経営幹部へのキャリアアップを目指したり、転職したりなど様々な進路に進みます。
「中小企業診断士」とは?
経営コンサルタントの国家資格です。
中小企業の経営実態を調査したり分析したりして、経営者にアドバイスをする仕事となります。
働きながら取得することの出来る資格として社会人に人気のある資格です。
難易度は高く、一次試験は20~30%ほどで、二次試験は20%ほどの合格率となっています。
「中小企業診断士」の業務内容
中小企業を診断して、アドバイスをすることが仕事です。
計算書類の確認や社員へのヒアリングを行い、課題を見つけて、具体的な提案を行っていきます。
経営コンサルティング業務についての唯一の国家資格なので、信頼性が高いといえます。
「MBA」と「中小企業診断士」の仕事の違い
「MBA」は学位で、「中小企業診断士」は国家資格です。
コンサルタントのなかには、両方を持っている人もいます。
MBAは、どちらかというと経営側に進みたい人が取得することが多く、中小企業診断士は、コンサルティング業務、講演、執筆活動を行いたい人が取ることが多くなります。
「MBA」と「中小企業診断士」の仕事の違い(給料面の考察)
「MBA」を取得した人は、経営側に行く人や、企業に就職するなど、様々な進路に行きます。
アメリカの大学のMBA取得者では、終了3年後の平均年収が2000万円を超えているところもあります。
「中小企業診断士」を持っている人の中には、独立する人、転職する人、企業内で活躍する人などがいます。
独立した場合には500万円から1500万円ほどの売上が多いようです。
まとめ
どちらも経営にかかわりますが、MBAは経営学を修めた修士で、中小企業診断士は、中小企業にアドバイスする資格になります。