この記事では、「指揮者」【しきしゃ】と「マエストロ」の意味や違いを分かりやすく取り上げて説明していきます。
「指揮者」とは?
大勢が楽器を演奏するオーケストラの中心に立ち、指揮棒を器用に操りながら奏でる音を美しくまとめるのが「指揮者」【しきしゃ】と言います。
テンポを考えてタイミングよく指示したり、強弱つけて音にメリハリをつけさせるなど少し離れた場所から分かりやすく両手を使って指示するわけです。
入りや切りを取り入れた指示も重要な役目ですし、リハーサルでも楽器演奏者に指示して練習させて、本番に備えて演奏者の演奏を万全なものにしておきます。
楽器ごとの癖を知り尽くし、表現の仕方を考えるのも大事な役目であり、次はどの楽器の音量を上げるか下げるかを把握しておき、演奏者にどのくらいの速さで楽器を弾くか指示するなど多岐に渡り熟知して演奏させるわけです。
「マエストロ」とは?
現場で演奏者をまとめる音楽監督やクラシックを演奏する演奏家、オペラを指揮してまとめる者を「マエストロ」と呼びます。
元々はイタリアの“maestro”をカタカナにして呼んだものであり、一般人にはない芸術の才能を表現する人を指す言葉です。
主に、音楽や美術の世界でよく使われているものであり、多くの人々を感動させる大音楽家や、心打つ作品を生み出す芸術家など素晴らしい才能を持つ人を尊敬と敬称する意味を込めて呼ぶわけです。
特別という意味があるため「マエストロサッカー」と、類まれな才能で素晴らしい結果を残した名選手をあげたり、「マエストロ株」などと驚くほどお金が稼げる銘柄を例えるときにも使われています。
指揮者の中でも偉大なる名誉を残した者、作曲家の中でも世界にその名をとどろかせたほど国を代表する音楽家だと伝えるときに使うわけです。
「指揮者」と「マエストロ」の違い
「指揮者」と「マエストロ」の違いを、分かりやすく解説します。
多くの演奏者が集まって音を奏でるオーケストラや、歌を歌う合唱団の声をまとめるため立って指揮するのが「指揮者」と呼びます。
演奏者が弾く楽器の音を聞き分け、それぞれが持つ癖や魅力をうまく引き出してひとつにまとめられるよう経験からうまく魅力的で聴きやすい音にするわけです。
一方の「マエストロ」は、音楽や芸術の世界で巨匠と言われるほど後世に残る才能があり、素晴らしいものを生み出す有名人を指す言葉です。
特別な者として敬称される人を取り上げて、このような呼び方して多くの人に素晴らしい才能がある者だと称えるときに使われているという違いがあります。
料理の味が素晴らしく、世界でも認められるほど腕のある調理師を褒め称えるときに使ったり、ゲームや建築、音楽など幅広く素晴らしいものを取り上げるときいかに素晴らしいかを表すわけです。
まとめ
多くの人をまとめるため本領を発揮して素晴らしい音楽を奏でるよう力を注ぐのが「指揮者」であり、耳から入る音を聞き分ける能力がある人に向いている仕事です。
経験を積んでいき、人々の心に残る仕事ができるようになれば「マエストロ」として活躍することも夢ではないでしょう。
