「何も伺っておりません」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「何も伺っておりません」とは?
はじめに「何も伺っておりません」の意味を解説していきます。
「伺う」には「聞く」と「訪問する」の意味があります。
ここでは「何も」と表現されていることから、「訪問」ではなく「聞く」の意味で使用されていることが分かります。
また「おりません」は「おります」の否定形として使われます。
そして、「おりません」は「いません」の意味を持つ丁寧な言葉です。
これらのことから「何も伺っておりません」は「何も聞いていない」を丁寧な言葉で表現したものだと言えるのです。
「何も伺っておりません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「何も伺っておりません」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社に電話がかかってきたとします。
電話の相手は、自分の上司から昨日連絡しているとのことでした。
そして、あなたに対して、部長から何も聞いていないのかと尋ねてきました。
しかし、確かに先方の部長からは電話がありましたが、特に何も聞いていなかったのです。
このような場合には、「申し訳ございませんが、何も伺っておりません」と返答するとよいでしょう。
これにより、相手に対して聞いてないことを伝達できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、「伺う」の使い方にあります。
「何も」と付ければ、「聞いていない」の意味になります。
「どこにも」と付ければ、「訪問していない」ことを示すでしょう。
しかし、何もつけないで「伺っておりません」とした場合、「聞く」と「訪問」で識別できないのです。
そのため文脈から明確に判断できない場合には、相手に誤解を与えてしまう可能性があるのです。
「何も伺っておりません」を使った例文
ここでは「何も伺っておりません」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、単独でも使用できますし、冒頭に一言を加えて使うことも可能です。
・『何も伺っておりません』
・『その件は、何も伺っておりません』
・『申し訳ございませんが、何も伺っておりません』
「何も伺っておりません」の類語や敬語での言いかえ
それでは「何も伺っておりません」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「何も伺っておりません」の類似表現
まず「何も伺っておりません」の類似表現について解説します。
「伺って」は「聞いて」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「何も伺っておりません」の敬語表現
つぎに「何も伺っておりません」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「何もお聞きしていません」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「何も伺っておりません」は、聞いていないことを相手に返答するフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、覚えておくとよいでしょう。