「無理を承知で申し上げますが」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「無理を承知で申し上げますが」とは?
はじめに「無理を承知で申し上げますが」の意味を解説していきます。
「無理を承知」は平易な表現でいえば「ダメ元」と言い換えることができるでしょう。
そして「申し上げる」は「言う」の尊敬語になります。
そのため、文章全体としては「ダメもとで言うけど」という内容を敬語表現で丁寧にしたものなのです。
「無理を承知で申し上げますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「無理を承知で申し上げますが」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが開発部に依頼した製品が完成したとします。
あなたが企画した機能を全て盛り込んだ完璧な内容です。
しかし、費用だけは想定よりも高くなってしまいました。
このような場合に、あなたは開発部に向かって「無理を承知で申し上げますが、費用をもう少し削減する余地はありますでしょうか」と伝えると、失礼のない表現で相手に検討を依頼できるでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、「ご」を付けるか否かです。
本来、より丁寧な表現であれば「ご無理」とするのが一般的です。
しかし、口語表現の場合はリズムなどにも影響するため、場面によって使い分ける必要があるのです。
「無理を承知で申し上げますが」を使った例文
ここでは「無理を承知で申し上げますが」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、後ろに続く言葉のニュアンスにより要求事項に強弱をつけることができます。
・『無理を承知で申し上げますが、明日までに対応ください』
・『無理を承知で申し上げますが、費用を削減ください』
・『無理を承知で申し上げますが、価格を見直していただけますでしょうか』
「無理を承知で申し上げますが」の類語や敬語での言いかえ
それでは「無理を承知で申し上げますが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「無理を承知で申し上げますが」の類似表現
まず 「無理を承知で申し上げますが」の類似表現について解説します。
「無理を承知で」は「難しいと思いますが」や「困難と存じますが」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「無理を承知で申し上げますが」の敬語表現
つぎに「無理を承知で申し上げますが」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「無理を承知で言いますが」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「無理を承知で申し上げますが」という表現は、相手に依頼するのを躊躇する場面で、うまく要求を伝えることができる便利なフレーズです。
スムーズなビジネス交渉には欠かせない言葉とも言えるので、覚えておくとよいでしょう。