この記事では「絵師さん」と「イラストレーター」の違いについて説明していきます。
「絵師さん」とは?
おもに趣味でイラストを描きインターネットに上げている人を指す言葉ではありますが、インターネットを経由して仕事として依頼するサービスがいくつか存在しています。
この場合のイラストレーターとの区別がやや曖昧になる部分はありますが、デザイン会社などに所属して継続的な仕事をしているかどうか、趣味がメインかなどで「絵師さん」と「イラストレーター」の区別がなされるとも言えます。
「絵師さん」自体は職業名としての認識がされないケースもあるところは注意点と言えるでしょう。
「イラストレーター」とは?
イラストを描くことを本業としている人のことで、漫画家から転職するというケースもあります。
様々なイラストの定義があり、家電などの説明書に描かれるようなイラスト、自動車などの透視イラストなどもイラストレーターの仕事と言えます。
デザインの能力までは必須ではありませんが、人物やキャラクターのイラストを手掛ける場合にはデザイン能力も要求されます。
トップクラスのプロであれば自身でプロダクションを立ち上げることもあります。
手描き、パソコンによるものなどは問いません。
仕事としては企業によるオーダーによってイラストを描くということになります。
美大や専門学校を卒業して、プロダクションなどに勤めるというケースが基本となっています。
「絵師さん」と「イラストレーター」の仕事の違い
「絵師さん」と「イラストレーター」は絵を描くという非常に大まかな点では一緒ですが、「絵師さん」は趣味の延長線で仕事になっているというケースが多いため、「炊飯器の説明書用のイラスト」のようなものはまず描かず、人物やキャラクター、アイコンなどがメインとなっています。
イラストレーターは絵を描くことが本業であり、人物やキャラクターのイラストもあれば自動車のイラスト、説明書に描かれるエンジンのイラスト、透視イラスト、テンプレートに使われるようなイラストなどより多彩な範囲の絵が仕事となっています。
ただし、自動車のイラストなどは基本的に専門の仕事となっており、そこから極端に離れた仕事はしないというケースもあります。
「絵師さん」と「イラストレーター」の仕事の違い(給料面の考察)
「絵師さん」は1枚のイラストの価格の相場が低く3日納期で5000円というケースもあります。
イラストレーターは事務所などに所属しているケースでは月給制となっており、年収250万円程度からのスタートとなっていますが、テレビなどに起用されるイラストレーターでは年収1000万円を超すこともありえます。
まとめ
「絵師さん」と「イラストレーター」は趣味の延長が絵師さん、本業がイラストレーターという分類ができます。
描く絵のジャンルは趣味性の低いものがあるためイラストレーターの方が明らかに広いと言えます。