この記事では、「もう聞いてるかもしれませんが」の意味を分かりやすく説明していきます。
「もう聞いてるかもしれませんが」とは?意味
「もう聞いてるかもしれませんが」は、「相手が既に他から聞いて知っていると思われることを話題にする時のクッション言葉」という意味です。
相手がそのことに関して既に知っている前提で話題にする時に使われます。
ただし、口語調の言葉ですので、目上の人や特に取引先の人には使えません。
正しくは「ご存じかと思いますが」になります。
「ご存じかと思いますが」の成り立ちや使われるシーン
「ご存じかと思いますが」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「ご存知かと思いますが」の成り立ち
「ご存じかと思いますが」は「ご存こ+か+と+思います+が」で成り立っています。
「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「存じ」は動詞「存ずる」の名詞形で「知っていることの表現」という意味、「か」は確認の助詞、「と」は助詞、「思います」は動詞「思う」の丁寧語、「が」は逆接の助動詞で「~けれども」という意味です。
尊敬語と丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。
「ご存じかと思いますが」が使われるシーン
「ご存じかと思いますが」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、業界や社内の情報などについて相手と会話したい時です。
2つ目は、既に決定された事項について相手に確認を取る時です。
3つ目は、単なるうわさ話を相手の耳に入れる時です。
「ご存じかと思いますが」の言葉の使い方や使われ方
「ご存じかと思いますが」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『ご存じかと思いますが、本日の会議の後に懇親会がございますのでよろしくお願いします』
会議の後で懇親会があることを既に連絡済で出欠まで取っているのですが、当日相手に確認する意味で使われています。
『ご存じかと思いますが、来週から東京支店に転勤となりました』
社内では既に辞令が出ているので、自分が転勤になったことを皆が知っているという前提で話す時に使われます。
「ご存じかと思いますが」の類語や言いかえ
「ご存じかと思いますが」の類語や言いかえは以下の通りです。
「すでにお聞き及びのことと存じますが」
「聞き及び」は「既に聞いて知っていること」という意味で、「ご存じ」とほぼ同じ意味で使われます。
「存じますが」を使うことでより丁寧な表現になります。
まとめ
今回は「ご存じかと思いますが」について紹介しました。
「ご存じかと思いますが」は、「相手があることについて既に知っていることを前提に話す時お丁寧な表現」と覚えておきましょう。