「拝借いたしました」の詳しい説明をおこなっていきます。
自信のない敬語を、正しく学んでいきましょう。
「拝借いたしました」とは?意味
「拝借いたしました」とは「お借りしました」のこと。
写真や資料を大切な方から借りた場合につかいます。
「とても貴重なものを、ありがとうございました」というニュアンスが込められています。
もともと「拝借いたしました」の「拝借」は「借りる」の謙譲語になります。
そのため何かを借りている、こちらの動作を下げる表現が「拝借いたしました」になります。
また「いたしました」と過去形になっているので、すでに済んでしまったことのお礼として用います。
へりくだった気持ち、相手に対する感謝の心を、をきめ細かく伝えたい場合に使用していきましょう。
「拝借いたしました」の上司や目上に使うときの注意点
「拝借いたしました」はパンフレットや写真などの物品、そして時間や知恵を相手から借りた場合に利用します。
借りているこちらを下げて相手を高める言い回しになるので、上司やクライアントに対して問題なく使えます。
ただ「ご」を付けて「ご拝借いたしました」とすると自身の行為を高めてしまい、意味のつながらない敬語になります。
偉い方の前で焦ると、間違った敬語になるので注意しておきましょう。
正しくは「ご」のいらない「拝借いたしました」です。
また「拝借いたしました」と伝えた後には「ご尽力いただき、ありがとうございます」や「心より御礼申し上げます」とお礼の言葉を添えておくことも、忘れずにおこなっていきましょう。
自分らしいオリジナルの文言を加えておくと、さらに表現力のある文に仕上がります。
「拝借いたしました」を使った例文
・『貴重なお時間を拝借いたしました。お礼申し上げます』
・『社内報に載せるため、プロフィール画像を拝借いたしました。ご承知おきください』
・『昨日拝借いたしました資料は、明日にはお返しいたします。ありがとうございました』
「拝借いたしました」の返答や返信例
「拝借いたしました」と先方から連絡が届いたら、どのような対応をするのがベストでしょうか。
この場合は何を借りているかによって、返信内容は変わってきます。
もし写真やデジタルカメラなど備品を貸した場合は、いつ返却されるのか確認しておきましょう。
もしすぐに返却して欲しい場合は「ご足労おかけ致しますが、金曜日までにご返却いただけないでしょうか」と伝えておきます。
また返す必要のないものであれば「丁寧なご連絡頂きまして、ありがとうございます」とお礼をいいます。
その場のシチュエーションによって、送る言葉を使い分けていきましょう。
まとめ
「拝借いたしました」の意味と使い方をおさらいしました。
「拝借いたしました」とは「貴重なものをお借りしました」という訳があります。
撮影機器や資料、時間などを相手から借りた時のお礼として使います。
とても丁寧な言い方なので、目上の方にも使えます。
仕事に役立ててみてください。