「微力ながらお役にたてれば幸いです」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「微力ながらお役にたてれば幸いです」とは? ビジネス用語【一語】

微力ながらお役にたてれば幸いです。

ビジネスの場で何か提案される時、お店の人と話をしている時、にんな言葉を聞くことはありませんか? ビジネスの場でよく使われる「微力ながら…」

日本人らしい使いやすい言葉ですが、安易に使ってしまったせいで後々後悔する羽目に…、ということがないように、正しい認識、ニュアンスを知って正しく使いましょう。

「微力ながらお役にたてれば幸いです」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点

微力ながらとは、自分の力量はほんの僅かであり足りていないと、へり下っている表現でありながら、相手を手助けする時の言い回しです。

ビジネスの場では取引先や上司、上役に対して、こちらから提案や助力を提示する時に使われます。

日本人的な謙虚さが垣間見える言葉です。

しかし、この言葉は多用厳禁です。

自己の能力を謙遜して低姿勢で見せることができるので期待値を上げすぎないで相手に見せられる反面、とことん自己を低く見せられることに繋がり取引先や目上の相手に対して嫌味にもなるからです。

ビジネスの場では使うタイミングを考える必要があります。

「微力ながらお役にたてれば幸いです」を使った例文

・『何かお困りごとはございますか?微力ながらお役にたてれば幸いです』
・『私どもができることがあればお申し付けください。微力ながらお役にたてれば幸いです』
・『少しでも皆様のお力に微力ながらお役にたてれば幸いです』
とても耳触りの良い、日本人らしい例文です。

低姿勢で提案や申し出を行う為、相手はそれらに対して返答を行いやすいです。


「微力ながらお役にたてれば幸いです」の言いかえ表現

・及ばずながらお役にたてれば幸いです
「手助けする時に、その力量は決して十分ではないが」と、自己を謙遜する表現です。

微力ながら、の力量がほんの僅かという意味がほぼ一緒で自己謙遜を表現するでもあるので、2つの言葉は言い換えることができることがわかります。

「微力ながらお役にたてれば幸いです」の類似表現

今回は3つ紹介させていただきます。

これらも、ビジネスの場では聞くこともあるのではないでしょうか。

・憚り(はばかり)ながらお役にたてれば幸いです
・僭越(せんえつ)ながらお役にたてれば幸いです
・恐縮ながらお役にたてれば幸いです

「微力ながらお役にたてれば幸いです」の返答や返信例

「微力ながらお役にたてれば幸いです」は、基本的に取引先や目上の人、身分や地位が高い人に使われる言葉です。

これしかない、といった言葉はありませんが、返答の際は、心情に寄り添った言葉で返すのが良いでしょう。

・お疲れ様でした。この件ですが…
・申し訳ありません。今回は…

まとめ

「微力ながらお役にたてれば幸いです」は自己の謙遜表現として、相手に対して謙虚さを持ちつつ、協力したい、提案したいという思いも兼ね備えていました。

使い勝手が良くも、使いすぎには気をつけたい言葉です。

また昇進や異動、新入社員、部下など社内変化により使えるタイミング・使えないタイミングもありそうで、適切な表現を使いましょう。