この記事では「この折」について解説をします。
「この折」とは?意味
ある時を指す言葉です。
「この」は、空間的または心理的に話し手に近い人や物を指したり、話し手が当面している事柄や場面を指したりする言葉です。
「この人」「この傘」「この話」のような使い方をします。
また、遠くない過去や近い未来を指す言葉でもあります。
「この3年間」「この週末」のような使い方をします。
「折」は、とき、機会という意味です。
流れる時間の中のある区切られた時点を意味します。
「帰省の折」のような使い方をします。
「この折」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、ある時点や話し手が当面している場面を指して使用をします。
AさんがBさんの家に招待されたとします。
Bさんは純粋にAさんと一緒にお茶をしたくて招待をしました。
何か裏があるのではありません。
AさんはBさんの家に行き、お茶を楽しみました。
AさんはBさんに頼みたいことがあります。
頼み事を電話で伝えようと思っていたのですが、ちょうどBさんから招待されて家にやってきたので、この機会を使って頼み事を伝えることにしました。
このことを「この折に頼み事をする」のようにいいます。
「その折」という言葉もあります。
「その」は、空間的または心理的に聞き手に近い人や物を指したり、聞き手が当面している事柄や場面を指します。
また、今話にでていること、つい先ほどに話にでたことも指します。
たとえば、AさんとBさんは昨日一緒に買い物をしたとします。
翌日、BさんがAさんに対して「昨日の買い物は楽しかったですね」と伝えました。
昨日の買い物では、AさんはBさんにごちそうになっています。
ちょうど昨日の買い物の話題がでたので、ごちそうになったことへのお礼を伝えることにしました。
そのようなときには「その折はありがとうございました」のような使い方をします。
「この折」を使った例文
・『この折を利用して働きかける』
「この折」の返答や返信例
どのような場面なのか、この後にどのような言葉が続くのかによって、反応が変わります。
「この機会を利用して出かけようと思う」という意味のことを伝えられたとします。
自分が許可を出す立場ならば、出かけてもよい・出かけてはだめ、どちらかの返答をします。
報告の場合は、相手の話を聞くだけであったり、どのような場所に出かけるのか詳しく聞いたりなどします。
まとめ
この言葉は、このとき、この機会という意味です。
それほど遠くない過去や近い未来を指したり、話し手が当面している場面を指したりして使用をします。
この後にはさまざまな言葉を続けることができ、続ける言葉を変えていろいろな場面で使用できます。