「個別支援計画」という福祉・介護・教育関連の用語について「意味・使い方」を説明して、「例文・類語・英語」を紹介していきます。
「個別支援計画」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点
「個別支援計画」とは、「ひとりひとりのニーズや事情、条件(コンディション)に合わせて支援する計画を立てること」を意味している用語です。
「個別支援計画」という言葉自体は、さまざまな分野・領域(ジャンル)・活動に対して使われています。
「個別支援計画」の用語が使われることの多い主なジャンルとして、「学校教育・障害者教育(障害者支援)・発達障害支援・介護支援・企業の再生支援」などがあります。
「個別支援計画」は、「全体で一律に支援するスケジュールではないこと」や「個人個人の希望・ニーズ・状況を適切に把握した上で支援すること」が前提になっています。
「個別支援計画」は、「正確な現状把握・現状把握のための各種アセスメント(心理テスト)+現実的かつ具体的な目標設定と進捗度の確認」をセットで行う場合に使われる言葉なのです。
「個別支援計画」を使った例文
・『発達障害児童と一口でいっても自閉症スペクトラムの個人差が非常に大きいため、包括的教育は難しく個別支援計画を立てる必要があります』
・『本校では知的障害の程度やひとりひとりの発達水準を専門的にアセスメントした上で、障害児教育の個別支援計画を作成しています』
・『経営破綻に陥った株式会社の個別支援計画にはかなりの資金が必要になるので、各社の財務諸表をチェックしてから資金調達を行います』
「個別支援計画」の類語での言いかえ
「個別支援計画」の類語での言いかえには、以下のようなものがあります。
・『個人指導計画』……学校・学習塾のクラスなどの全員を対象にした画一的な指導計画ではなく、「生徒ひとりひとりの学力の現状・長所短所を把握した上でそれぞれに合った指導のスケジュールを立てること」を意味しています。
学校教育や塾の指導の分野における「個別支援計画」に当たる用語として「個人指導計画・個別指導計画」を挙げることができます。
・『オーダーメイド』……「ひとりひとりの特性・特徴・サイズなどに合わせて準備すること」を意味する言葉です。
「オーダーメイド」の一般的な用法は、「スーツ・洋服などで、個別にその人のサイズを採寸して作成したもの」を指して使うことになります。
ただし、近年では「オーダーメイド医療」のように、「その人個人の情報・状態に合わせた医療や各種サービス」を表現するために使用する用法もあります。
「個別支援計画」の英語表現
「個別支援計画」を英語で表現すると、“project plan”や“project planning”、“individual support plan”になります。
「個別支援計画」の英語を用いた例文として以下のような英文を挙げることができます。
“We made a individual support plan for children with disabilities”
(障害児童の個別支援計画を立てました)
まとめ
「個別支援計画」の意味・使われ方・例文などを紹介しましたがいかがでしたか?「個別支援計画」という学校教育・障害児教育・介護や福祉サービスなどで使用される言葉について詳しく知りたいというときは、この記事の内容を参考にしてみてください。