「謹んでお詫び申し上げます」の意味と使い方を解説します。
「お詫び」にまつわる表現をみていきましょう。
「謹んでお詫び申し上げます」とは?意味
「謹んでお詫び申し上げます」とは「心からお詫びいたします」の訳です。
大切なお客様に対して頭を下げる、謝罪のシーンで用いていきます。
取引先や顧客に対して、こちらのトラブルをお詫びする際につかう表現です。
そもそも「謹んでお詫び申し上げます」の「謹んで」は、フォーマルなシーンでつかう決まり文句です。
相手を配慮した言い回しで、最上級の敬語としてつかえます。
そのため企業のサービスにトラブルが発生して多くのお客様にご迷惑をおかけてしまったとき、不祥事が発覚して世間を騒がせてしまった場合に「謹んでお詫び申し上げます」を選んでいきます。
「謹んでお詫び申し上げます」の上司や目上に使うときの注意点
「謹んでお詫び申し上げます」というのは、おもに社外の人に対して用います。
そのため課長や部長から、書類の不備を指摘されたときに「謹んでお詫び申し上げます」と言ってしまうと、かえって不自然に思われてしまうこともあります。
謝罪のフレーズとしては他にも「大変申し訳ありませんでした」や「ご指摘ありがとうございます。
これからは同じ失敗をしないように注意いたします」があります。
個人的なミスで謝罪しなければならないときは、どのような言葉を選ぶのかはもちろん、どのような点がいけなかったのか、正しく反省して次に活かしていく姿勢も大切です。
また社外の担当者とトラブルになってしまった場合は、1人で解決しようとせずに、直属の上司や先輩に相談してみることも重要です。
軽はずみな謝罪をおこなうと、大切な取引先を失ってしまう恐れもあります。
慎重におこなっていきましょう。
「謹んでお詫び申し上げます」を使った例文
・『今週末の催事は、雪のため延期いたします。参加者の皆様には、謹んでお詫び申し上げます』
・『商品の発送が遅れております。関係者各位には、謹んでお詫び申し上げます』
・『謹んでお詫び申し上げます。今後は再発防止に向けて、社員一丸となって取り組んでまいります』
「謹んでお詫び申し上げます」の返答や返信例
取引先から「謹んでお詫び申し上げます」というメールが届くこともあります。
この場合は、どのようなトラブルを謝罪しているのか、その中身を正しく見極めることが大切です。
催事の中止であればスケジュールの変更をおこない、納期の遅れが出ているのなら関係先に手配を進めていきます。
大きな事柄であれば上司に相談して、次の手はずを整えていきましょう。
また不明瞭な点があれば、取引先に連絡をおこない、状況を説明してもらいます。
もし気にする必要もない些細な事柄であれば「お知らせいただき、ありがとうございます。
今後とも変わらぬお付き合いの程、よろしくお願いいたします」と送っておきます。
次につながる対応を心がけていきましょう。
まとめ
「謹んでお詫び申し上げます」の意味と使い方をおさらいしました。
「謹んでお詫び申し上げます」は、重大な不手際があったときの謝罪文として使います。
こちらに大きな非がある際に使います。
丁寧な言い方を心がけて、信頼回復に努めていきましょう。