「確信犯」と「故意犯」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「確信犯」と「故意犯」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、「確信犯」【かくしんはん】と「故意犯」【こいはん】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「確信犯」とは?

法律では罰せられる行為ではありますが、自分が正しいと思う気持ちで犯罪を犯す人を「確信犯」【かくしんはん】と言います。

どうして犯罪であるのに正義感を抱いて犯行におよぶかと言うと、政治や宗教などその行為は人のためになると考える善行と信じて行うからです。

自分の考えは固く信じて疑わないと思う確信と、犯行におよぶ人を掛け合わせたものが「確信犯」であり、なにがあろうと一度決めた信念はけっして変えないと思う人に当てはまる言葉になります。

違法性など認識せず国のためにテロリストとなって他国を攻撃したり、宗教争いを押さえ込もうとするとき信者を代表して相手へと乗り込んで弾圧するわけです。

「故意犯」とは?

自分はこの犯罪を認容して行うと認識したうえで犯行におよぶことを「故意犯」【こいはん】と言います。

相手を狙ったうえで人の者を盗む窃盗や、特定の人を殺すと決めてから手にかける殺人、日頃から苛立ちを感じる者への嫌う気持ちをぶつけたいと考えてから暴行を働く傷害を起こす人を「故意犯」と言うわけです。

計画的に人を狙い、このようにしてやろうと考えてから他人の法益を侵害したり、権利を奪ってしまう、人を殺す殺人犯などを指す呼び方になります。


「確信犯」と「故意犯」の違い

「確信犯」「故意犯」の違いを、分かりやすく解説します。

悪い考えを持つ者を弾圧すべく犯行におよぶ人を「確信犯」と呼びます。

会社の金を横領しても何気ない顔で仕事している者や、信者へ高額な物を売りつけた金で私服を増やす代表者を成敗するため、たとえ法律で悪いと罰せられようが自分は相手を倒すため行動を起こすと考えて犯す人を指す呼び方です。

一方の「故意犯」は突発的でなく、前から犯罪を犯すため予定を立ててから犯行におよぶ者を指します。

個人的な恨みを持っての犯行や、自分のものにしたいと思う理不尽な考えで計画を立てて犯行に及ぶ人を指す呼び方という違いがあります。

「確信犯」の例文

・『国民が収めた税金を湯水のように使ってしまう政治家の家に侵入して、金の延べ棒を盗む者は確信犯だ』
国民が必死に働いて収めた税金を自分のために使ってしまう政治家を成敗するため、財宝を盗むという衝撃的な犯行に及ぶ人がいます。

・『他の宗教を見下し、差別する団体を弾圧すべく彼は教祖に罰を与えた行為はまさに確信犯だ』
偉そうにする教祖に対して天罰を与えようと犯行におよんだ行為は、差別された人たちの気持ちを代表して行った行為そのものです。

「故意犯」の例文

・『人間関係で問題が起きた相手を刺す故意犯は、法律で罰せられるとわかって犯罪を犯す』
法律に触れると知りつつ犯行に及ぶ者は、それだけ憎しみや妬み、嫉妬を持って犯行におよぶことが大半であり、この犯罪は相手を陥れるために正しいことだと間違った解釈するため犯罪を犯すことにつながってしまいます。

・『窃盗犯は法律で罰せられると分かっていても、金欲しさのあまり強盗や空き巣を繰り返す故意犯となる』
生活費にあてようと考えたり、借金の返済に充てようと考えてから人の金を盗む卑劣な犯罪者を「故意犯」と呼んでいます。

まとめ

どちらも犯罪を意図的に計画的をねってから犯罪を犯す罪人を呼ぶ呼び方になりますが、「確信犯」は悪いことしている者を反省させるために行う人を指す言葉であり、「故意犯」は法律でわかっていても自分の欲を満たすため犯行におよぶ人を指す呼び方であると覚えておくといいでしょう。