「この度はありがとうございました」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「この度はありがとうございました」とは?
はじめに「この度はありがとうございました」の意味を解説していきます。
「この度」は「今回」を意味する言葉です。
「今回」を丁寧な言葉にすると「この度」になるのです。
ビジネスでは、特にフォーマルな場面では、「今回」という表現を避ける傾向にあります。
「今回は、今度は」という表現は口語表現であるため、フォーマルな場面になじまないのです。
これは誤りではないため、使ってはいけないという事ではありません。
しかし、フォーマルな場面で「今回は」と表現したい場合には「この度は」に言い換えたほうが無難であり、文章全体の響きも統一されやすいのです。
「この度はありがとうございました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「この度はありがとうございました」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先に電話していたとします。
あなたが担当した案件について、一覧の作業が完了して納品を終えたところだったのです。
途中で苦労したことも多かったのですが、取引先の相手には大変お世話になりました。
そのため、この場を借りて感謝を述べておくことにしたのです。
このような場合には「この度はありがとうございました」と述べるとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、「この度」の範囲が広いことです。
たとえば「この度」が、数年単位の一案件のことを示すかもしれませんし、数十分の会議を示すかも知らないのです。
このように広い範囲を示せる言葉なので、自分が示す「この度」が相手の認識とずれる可能性もあるのです。
そのような可能性があることに注意して、使用するべき言葉だと言えるでしょう。
「この度はありがとうございました」を使った例文
ここでは「この度はありがとうございました」を使った例文を挙げていきます。
例文のように単独でも使用できますし、間に強調表現を付与する使い方も可能です。
・『この度はありがとうございました』
・『この度は誠にありがとうございました』
・『この度は大変ありがとうございました』
「この度はありがとうございました」の類語や敬語での言いかえ
それでは「この度はありがとうございました」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「この度はありがとうございました」の類似表現
まず「この度はありがとうございました」の類似表現について解説します。
「この度は」は「今回は」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「この度はありがとうございました」の敬語表現
つぎに「この度はありがとうございました」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「この度は感謝を申し上げます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「この度はありがとうございました」は、手軽に感謝を伝達できるフレーズです。
この度が示す範囲は広いので、相手に誤解のないように注意して使用しましょう。