「受け取る」という言葉の意味・使い方・例文・類語と敬語などについて、分かりやすく説明していきます。
「受け取る」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点
「受け取る」とは、「何かを受けて取る・受けて手に入れる」を意味しています。
基本的には、「誰かから渡されたお金やモノを受けて取る場合」に使う使い方になります。
また物理的に何かを手に入れる意味だけではなく、「相手の言葉・態度などが示している意味を解釈する」という意味で使われることもあります。
「受け取る」の言い回しを使うときの注意点として、「相手のいないそこにあるお金・モノなどをただ取るだけの意味」では使えないということがあります。
「受け取る」を使った例文
・『昼間に荷物を受け取ることのできる家族や同居人がいないので、ネット通販を使いにくい場合があります』
・『その手紙を受け取った人が誰なのか分かれば、この事件の犯人に目星をつけることができるのです』
・『彼女がずっと一言もしゃべらずに目を伏せていたので、これは別れの意思表示なのだと受け取りました』
「受け取る」の類語や敬語での言いかえ
「受け取る」の類語や敬語での言いかえについて紹介していきます。
「受け取る」の類似表現
「受け取る」の類似表現には、以下のようなものがあります。
・『受領する』……金銭や各種のモノ・権利などを受け取ること。
・『領収する』……主に金銭(お金)を確かに受け取ること。
「受け取る」の敬語表現
「受け取る」の敬語表現には、以下のような言葉があります。
・『お受け取りになる』……「受け取る」という言い回しに、尊敬語の「お(御)」をつけた敬語表現になります。
「お受け取りになられる」も間違いではありませんが、「二重敬語」の誤用として解釈される恐れもあるので「お受け取りになる」のシンプルな敬語のほうが適切でしょう。
・『拝受する(はいじゅする)』……「つつしんで受け取ること」を意味している謙譲語の敬語表現です。
「拝受」という言葉自体が、「拝見・拝読」と同じように謙譲語になっています。
そのため、「拝受させていただく」という言い回しにすると、「二重敬語」の文法的な間違いになってしまうので気をつけましょう。
・『頂戴する(ちょうだいする)』……「受け取る・もらう」を一段へりくだって表現する謙譲語の敬語表現になります。
「頂戴する」の表現には、「目上の人からありがたくいただく」といったニュアンスが備わっているので、そのまま敬語で使えます。
・『賜る(たまわる)』……「身分の高い人から受け取ること(もらうこと)」を意味する謙譲語の敬語表現です。
現代では「公的な機関や長から賞状・賞金・特典などをもらう場合」くらいしか使う場面はないでしょう。
「受け取る」の英語表現
「受け取る」を英語で表現すると、“receive(受け取る)・get(得る・もらう)・accept(受け取る・受け入れる)”になります。
まとめ
この記事では、「受け取る」という言葉の意味や使い方、類語・敬語などについて解説しました。
「受け取る」の言い回しについて詳しく調べたい場合には、この記事に書かれている説明を参考にしてみてください。
