「考えが及びませんでした」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「考えが及びませんでした」とは?
はじめに「考えが及びませんでした」の意味を解説していきます。
「考えが及ぶ」は、「思考が到達しない」と言い換える事ができます。
この思考が到達しないという状況は、平易な言葉にすれば「思いつかない」と同じ意味になるのです。
しかし、「思いつかない」と聞くのと、「考えが及ばない」と聞くのには印象に大きく差があります。
単純に言えば、「考えが及ばない」のほうが賢そうにきこえるのです。
これは、言葉の印象だけの問題なので大変に不思議なものです。
「考えが及びませんでした」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「考えが及びませんでした」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが資料作成していたとします。
何度も修正しているのですが、なかなか構成がまとまりませんでした。
支離滅裂な論理展開になってしまうのです。
そこで上司に相談したところ、資料の構成を大胆に変更するアドバイスをもらいました。
そして、それに従い修正すると、資料がきれいにまとまったのでした。
このような場合には「資料構成の見直しには、考えが及びませんでした」と、上司に述べるとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、直感的に伝わりにくい表現であることです。
「思いつかない、考えつかない」に比べると、「考えが及ばない」は意味の理解にワンテンポ遅れます。
頻繁に使われる表現ではないからです。
スマートな表現ではありますが、そのようなデメリットがあることも理解して使用するべきなのです。
「考えが及びませんでした」を使った例文
ここでは「考えが及びませんでした」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、単独でも使用できますし、冒頭に装飾表現を加える使い方もできるでしょう。
・『考えが及びませんでした』
・『まったく、考えが及びませんでした』
・『まったくもって、考えが及びませんでした』
「考えが及びませんでした」の類語や敬語での言いかえ
それでは「考えが及びませんでした」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「考えが及びませんでした」の類似表現
まず「考えが及びませんでした」の類似表現について解説します。
「考えが」は「思慮が」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「考えが及びませんでした」の敬語表現
つぎに「考えが及びませんでした」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「思いつくことがございませんでした」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「考えが及びませんでした」という表現は、直感的には理解しにくい、少し遠回しな表現です。
いっぽうで、スマートな印象に聞こえるお得な表現でもあるので、上手に使いこなすとよいでしょう。