この記事ではビジネスシーンでも使われることの多い、「お知恵をお貸しください」について、その意味や使用方法等を分かりやすく説明します。
「お知恵をお貸しください」とは?意味
「お知恵をお貸しください」とは、「知恵を貸して欲しい」すなわち「正しく処理していく能力・考えに助言をして欲しい」と言った意味の敬語表現です。
「お知恵」、「お貸し」と尊敬の接頭辞を使い、「ください」と尊敬語を使っているので、敬語表現となるのです。
「お知恵をお貸しください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
思わぬ難題に直面することの多い、ビジネスシーンでは、自分の知恵や能力だけでは解決できないことが多く、しばしば助けを求める意味で「お知恵をお貸しください」や、同様の意味の言葉が使われることが多いと言えます。
この「お知恵をお貸しください」の表現は、前項で記載した様に、意味も理解できますし、敬語表現としても成立していると思われます。
しかし、何となく違和感を感じる表現だと言えます。
その理由としては、接頭辞の「お」が繰り返し使われていることと、知恵は借りると言う表現で使われることが多く、知恵を貸すと言う表現を使うことが少ないからだと思われます。
すなわち、この言葉は日本語として間違いとは言えないけれど、違和感のある日本語と言えます。
従って、一般的な「知恵を借りる」の「借りる」の尊敬語の「拝借」を使い、「お知恵を拝借できませんでしょうか」や「お知恵を拝借したいのですが」等の表現に言い換えた方が、違和感がなくなり、適切だと言えるでしょう。
「お知恵をお貸しください」を使った例文
・『この案件の処理をどうすべきか悩んでいます。経験豊かな課長のお知恵をお貸しください』
・『良いアイディアが浮かばず、苦労しています。皆さんのお知恵をお貸しくださいませんか』
・『知恵をお貸しくださいとツイートしたところ、沢山のアイディアをもらえました』
「お知恵をお貸しください」の返答や返信例
仲間内で「ちょっと知恵を貸して!」と言われると、余り違和感を感じません。
しかし先に記したように「お知恵をお貸しください」と言われると、言葉遣いに違和感を感じると言う人も少なくないでしょう。
それでも、意味は理解できますし、相手は敬意をもってお願いしているのですから、言葉にとらわれずに、自分の考えや、アイデジアを丁寧に教えて上げるのが、大人の対応と言えるでしょう。
まとめ
「お知恵をお貸しください」とは、「知恵を貸して欲しい」すなわち「正しく処理していく能力・考えに対して助言をして欲しい」と言った意味の敬語表現です。
間違った日本語とは言えませんが、少し違和感のある表現なので、「お知恵を拝借できませんでしょうか」や「お知恵を拝借したいのですが」と「借りる」の尊敬語の「拝借」を使った表現に言い換えるのがベターと言えます。