「戴き立ち」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「戴き立ち」とは?
はじめに「戴き立ち」の意味を解説していきます。
この言葉は、酒や食事のもてなしを受けている最中に、すぐに席を立つことを意味します。
「戴く」に食べるの意味があることから、食べてすぎに立ち上がる様子から言葉ができているのです。
また、「戴き立ち」自体が既に古い表現方法の一つになっていますので、ビジネスでも使う機会は少ない事でしょう。
あえて言えば、ランチをご馳走になっている場面で、急に会社から呼び出しがあった場合には、使える可能性があります。
「戴き立ち」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「戴き立ち」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先との会食に参加することになっていたとします。
この会食は、日ごろの御礼とのことで、先方が会計してくれることになっていました。
しかし、あなたが席に着いてすぐに、会社から緊急の連絡がありました。
あなたは、自社にすぐに戻ることになったのです。
このような場合には、「戴き立ちで大変恐縮ですが、自社に戻ることになりました」と述べるとよいでしょう。
この言葉を使う場合は、既にあまり使用されていない言葉だということに注意しましょう。
世代が上の人にとっては懐かしい表現かもしれません。
しかし、若い人にとっては意味が分からない表現になるのです。
わざわざ、賞味期限の過ぎた表現方法を使用するだけの意味があるかは、考えたほうがよいでしょう。
「戴き立ち」を使った例文
ここでは「戴き立ち」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、恐縮を示す言葉と組み合わせて使用すると使いやすいでしょう。
他には、無作法・無礼などと組み合わせることもできます。
・『戴き立ちで申し訳ございません』
・『戴き立ちになり恐縮でございます』
・『戴き立ちになってしまい、恐縮です』
「戴き立ち」の類語や敬語での言いかえ
それでは「戴き立ち」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「戴き立ち」の類似表現
まず「戴き立ち」の類似表現について解説します。
「戴き立ち」は「食事中」と言い換えられます。
この場合、意味が少し変わりますが、同じような使い方ができます。
「戴き立ち」の敬語表現
つぎに「戴き立ち」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「戴いたばかりでございますのに」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「戴き立ち」は、既に使われなくなった表現方法のひとつと言えるでしょう。
古いと思われるだけならよいですが、意味が伝わらないこともあるので、使用は控えるべきと言えます。