「転じて」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「転じて」とは?
はじめに「転じて」の意味を解説していきます。
「転じて」は「視点や話の流れが変わること」を意味する言葉です。
有名な言い回しには「わざわい転じて福となす」があります。
これは「悪い事」を「転じて福にする」という意味です。
そのため「転じて」の役割が、逆転してとの意味を付与していることが分かるはずです。
「転じて」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「転じて」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが上司と会話していたとします。
来期の計画を立てているのですが、どうしても要員にアイドルが発生しそうでした。
メンバーを暇にするのはよいことではないのです。
このような場合には、「転じて、スキルアップに時間を使いましょう」と述べるとよいでしょう。
暇だったら、メンバーのスキルアップに時間を投下できるという考え方もあるのです。
忙しい時にはできないことをしようという進言は、発送を「転じた」と言えるでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、冒頭で使用する場合に唐突感があることです。
使用する場合には、前段の文脈や会話の気配に、十分注意する必要があるのです。
「転じて」を使った例文
ここでは「転じて」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、少し使い方が難しい言葉だというのが分かるはずです。
「転じて」を差し込む位置や周囲の言葉との関係性に注意しながら、使いこなす必要があります。
・『前期は業績不振でしたが、転じて今期は好調です』
・『昇進をきっかけに、転じて別人のようだ』
・『転じて、チャンスととらえることもできます』
「転じて」の類語や敬語での言いかえ
それでは「転じて」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「転じて」の類似表現
まず「転じて」の類似表現について解説します。
「転じて」は「逆に」と言い換えられます。
この言い換えをした場合は、カジュアルな口語表現のような印象に変化するので、その点を考慮して使用するとよいでしょう。
「転じて」の敬語表現
つぎに「転じて」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「転じまして」という言い換えが可能です。
これにより、丁寧な表現にできるのです。
まとめ
このように「転じて」は、先行する内容から逆転した内容や視点を変えて内容に言及する場合に使える言葉です。
上手に使いこなすのは少し難しい表現でもあるため、しっかりと使いこなせるように、工夫する必要があります。