この記事では「お聞き及びかと思いますが」という言葉について説明していきます。
「お聞き及びかと思いますが」とは?
聞いているとは思いますが、ご存知とは思いますがという意味の言葉で、確認をする、正式な通達をするというときに使われる言葉です。
文書でも口頭でも使うことはあります。
「お聞き及びと存じますが」の方が丁寧な表現と言えるため、直接「お聞き及びかと思いますが」と使うケースは親しい上司に聞くというあたりになると言え、正式な文書で使うケースはかなり少ないとも言えます。
「お聞き及びかと思いますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
すでに知っていると思いますがというケースで極端に言えば噂に対しても使うということがありえます。
ビジネスの場では工場閉鎖などの通達において、噂の段階があったということを認識した上で使うということもありえます。
この場合は社員、アルバイトなどすべての従業員が敬語で扱われます。
「お聞き及びかと思いますが」という言葉自体にはポジティブな意味もネガティブな意味もないのですが、先に話題として流れているということ、正式発表が必要という流れはややネガティブな事が多いとも言えます。
「お聞き及びかと思いますが」を使った例文
・『お聞き及びかと思いますが、社内の組織改革を進めることとなりました。』
文書での通達という使い方で、この後の文章で上層部の交代や部署の見直しなどが提示されるということになります。
・『お聞き及びかと思いますが、新製品の入荷は延期になっています。』
接客で使うとしたらという例ですが、実際に使うケースは少ないでしょう。
新聞などで新製品の入荷が遅れていると報じられているケースで新製品の会話を店員とした際に使うこととなります。
・『お聞き及びかと思いますが、ガソリン価格の高騰が今後も見込まれます。』
「報道であったとおり」の言いかえとして使うケースで、張り紙で使う事が考えられます。
「お聞き及びかと思いますが」の類語や敬語での言いかえ
「お聞き及びかと存じますが」「既にご存知とは思いますが」などが言いかえとなり「新聞などで報じられていたとおり」という言葉も意図としては近いものがあります。
「お聞き及びかと思いますが」の類似表現
「知ってると思うけど」という全く敬語ではない言葉も意図は同じで、相手が知っているという言葉が入ることが類似の条件と言えます。
「お聞き及びかと思いますが」の敬語表現
「お聞き及びかと存じますが」がより丁寧な言葉ですが丁寧な言葉ではあります。
「お聞き及びかと存じますが」の返答や返信例
文書などでは返答の機会はほぼなく、口頭で言われた場合は本題の話を聞くことがメインなので「はい」などと答えることも考えられます。
まとめ
「お聞き及びかと存じますが」という言葉は知っているという前提の言葉で、噂や報道など様々な情報源が元になる言葉です。
性質的に個人経営の店では使われにくいものと言えます。