「ご用意の程」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご用意の程」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「ご用意の程」について解説をします。

「ご用意の程」とは?意味

あるものをそろえるように、という意味です。

「ご用意」「用意」「ご」をつけて、その行為をする人に尊敬の意を表す言い方にしたものです。

「ご」を他人の行為を表す語につけると、その行為をする人、この場合は用意をする人に尊敬の意を表します。

「用意」は、事前に必要なものをそろえて整えておくことです。

「程」は断定を避けて柔らかく伝えるときに用いる言葉です。

ひらがなで書くこともあります。

「ご用意の程」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、聞き手にあるものを用意しておいてもらいたいときに用います。

この後には「お願いします」の意の言葉が続きます。

「ご用意ください」といった言い方もありますが、「ください」を使うと命令をしているような印象を与えかねません。

命令をされているように感じると不快になります。

この言葉の場合は「程」を使って柔らかな表現にしています。

表現を柔らかくすることで、聞き手を不快にさせにくくなります。

自分が用意をするときには「程」は使いません。

自分が用意をするときであれば、「ご用意いたします」のような形になります。

必要なものをすべてそろえてもらうには、何を用意する必要があるのか具体的に伝えることが大切です。

必要なものをわかっているだろうと思わず、具体的に名前や個数をあげて伝えましょう。

また、用意して欲しい期限があるなら、それも伝える必要があります。

必要なときに必要なものがそろっていないと困るので、期限を知らせておきます。


「ご用意の程」を使った例文

・『ご用意の程よろしくお願いいたします』

「ご用意の程」の返答や返信例

あるものをそろえるように求められているので、そのものをそろえておきます。

「セミナーや講習会でこういったものが必要です」と伝えているときは、セミナーなどでそれを使うので持参しましょう。

そのものを持参しないとセミナーなどで困ることになるので、忘れずに用意をしてください。

用意が難しい場合は、そのことを伝えてみてください。

どうしても用意ができないときは、相手の方で何か対応をしてくれるかもしれません。

購入ができるものであれば、購入先を教えてくれることでしょう。

用意を断るときは、「申し訳ない」という気持ちを示しながら断るようにします。

「申し訳ない」という気持ちを示すことで、相手を不快にさせにくくなります。

まとめ

この言葉は、あるものをそろえるように聞き手にお願いをするときに用いるものです。

「程」を使って柔らかく表現をしています。

お願いされる側のことを考えた伝え方をしましょう。