この記事では、ビジネスシーンでも使われることの多い、「ちなみに」の言葉について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「ちなみに」とは?意味
「ちなみに」は、漢字表記では「因みに」で、これまで述べたことに関連して、後から補足する場合に使われる接続詞で、「付け足して言うとや、ついでに言うと」の意味を持つ言葉です。
「ちなみに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ちなみに」の言葉は、前項で記載した様に「付け足して言うとや、ついでに言うと」の意味を持つ接続詞ですが、ここで大切なのは、今まで話していたことに、関連する事項を「付け足して言う」場合にのみ使うべき接続詞であると言う点です。
最近では、この「ちなみに」をそれまでの話題と全く関係ないことを話す前置きとして使う人も増えていますが、これは本来は間違いなのです。
こうした使い方をすると、違和感を感じる人が多いので、正しく使うことが必要です。
使い方の間違いとしては、この言葉は疑問文では基本的に使えませんが、それを疑問文で使われるケースもよく見受けられます。
例えば、「北海道旅行のお土産です。
ちなみに、北海道に行かれたことはありますか?」等と、使うのは間違いです。
この場合には、「ところで」を使うべきです。
またこの言葉は、接続詞なので、前後の言葉遣いを敬語表現とすれば、もちろん目上の人や取引先の方にも使えます。
しかし、「ちなみに」でつないで、関連の追加の話をすることが、ぶっきらぼうで、目上の人に対する言葉として気になると言う方は、「ちなみに申し上げますと」や「ちなみに申しますと」とすれば、前後の敬語表現の話し方とマッチして、より丁寧な使い方になるので、こうした表現を使われると良いでしょう。
「ちなみに」を使った例文
・『明日の会議は明後日の15時からに変更になりました。ちなみに会議室の変更ありません』
・『バーゲンセールは明日から始まります。ちなみに全品3割引きとなっています』
・『好評に付き、売り切れてしまいました。ちなみに次回の入荷は来週火曜日の予定です』
「ちなみに」の類語
「ちなみに」と同様に関連する話を追加的に続ける際に使われる接続詞としては、「なお」や「併せて」が挙げられます。
「なお」は、ほとんど「ちなみに」と同じ意味であり、また同じ使い方の言葉です。
また「併せて」は
「それからや、一緒に」と言った意味を持ち、補足と言うよりも前の話や後ろの話と同様に大切なことであると言う表現となり、「ちなみに」とは少しニュアンスの違いがあります。
まとめ
「ちなみに」は、これまで述べたことに関連して、後から補足する場合に使われる接続詞で、「付け足して言うとや、ついでに言うと」の意味を持つ言葉です。
話を切り替える際に使う「ところで」と混同しないことが大切です。