「ご親切に教えていただき」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご親切に教えていただき」とは?
はじめに「ご親切に教えていただき」の意味を解説していきます。
「親切」は「親を切る」と書かれており、よく見ると少々物騒に思える言葉です。
しかし「切」には「切」に願うなどの使い方もあり、強調表現のようにも使われます。
このことから、「とても親のようだ」となり、「あれこれ面倒をみてくれる」となって、「親切」となるのです。
この言葉はビジネスでも使用されます。
読み、「心が痛む、心配だ」との意味を持つ言葉です。
これに「ご」を付けて、「ご心痛」とすることで、丁寧な表現にしています。
また、「察する」は「予測する、推察する」ことを意味する言葉です。
「ご親切に教えていただき」という定型文を使用することで、ただ「教えていただき」とするよりも、より丁寧な表現になるのです。
「ご親切に教えていただき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご親切に教えていただき」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先のビルで迷子になったとします。
会議室の場所が分からずウロウロしていると、別の訪問客が場所を教えてくれました。
このような場合には、「ご親切に教えていただき、ありがとうございます」と、感謝を述べるとよいでしょう。
相手も訪問客であり、教える義務がないのに、困っているあなたを見て教えてくれたのです。
まさに「ご親切に」と言える状況なのです。
この言葉を使う場合の注意点は、皮肉として使用される場合もあることです。
聞いてもいないのに教えてくれたような場面で、相手に対する皮肉や嫌味として使われることもあるのです。
誤解を受けないように、発言する場合の態度、声のトーンには、十分に配慮しましょう。
「ご親切に教えていただき」を使った例文
ここでは「ご親切に教えていただき」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、感謝の言葉で終わらせるのが、最も一般的な使い方と言えます。
それ以外にも、語尾を活用することで様々な形で使用できます。
・『ご親切に教えていただきありがとうございます』
・『ご親切に教えていただきまして』
・『ご親切に教えていただきましたこと』
「ご親切に教えていただき」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご親切に教えていただき」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご親切に教えていただき」の類似表現
まず「ご親切に教えていただき」の類似表現について解説します。
「ご親切に」は「ご丁寧に」と言い換えられます。
この場合は、意味が若干変わってしまいますが、同じように使用できます。
「ご親切に教えていただき」の敬語表現
つぎに「ご親切に教えていただき」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「ご親切にご教示いただき」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご親切に教えていただき」は、相手が何かを教えてくれた場合に使える返答の言葉です。
便利に使える反面、表情やトーンを間違えると、相手を嫌な気持ちにさせるかもしれない言葉なのです。