この記事では、「お口に合いましたら幸いです」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お口に合いましたら幸いです」とは?意味
「お口に合いましたら幸いです」は、「目上の人に食べ物や飲み物の贈り物をする時に謙遜して述べる言葉」という意味です。
日本には自分や自分のことを謙遜して言う習慣があります。
人に贈り物をする時にはよりよい品物を選ぶものですが、それでも謙遜して「美味しいと思ってもられば嬉しいです」という意味の言葉を添えます。
因みに、海外では「美味しいので是非食べて下さい」という意味の言葉が使われます。
「お口に合いましたら幸いです」の成り立ちや使われるシーン
「お口に合いましたら幸いです」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「お口に合いましたら幸いです」の成り立ち
「お口に合いましたら幸いです」は「お口+に+合いましたら+幸いです」で成り立っています。
「お」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「口」は「味覚」という意味、「に」は助詞、「合いましたら」は動詞「合う」の可能形「合えば」の丁寧語で「一致すれば」という意味、「幸いです」は形容動詞「幸いだ」の丁寧語で「望ましくありがたいこと」という意味です。
「お口に合いましたら幸いです」が使われるシーン
「お口に合いましたら幸いです」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、お世話になった人にお中元やお歳暮を贈る時です。
2つ目は、旅行に出かけた時にお土産を買って来て配る時です。
3つ目は、退職や営業の挨拶回りなどで手土産としてお菓子を持参した時です。
4つ目は、他人の家を訪問する時に手土産を持参した時です。
「お口に合いましたら幸いです」の言葉の使い方や使われ方
「お口に合いましたら幸いです」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『お酒がお好きだとうかがいましたので、お口に合いましたら幸いです』
お世話になった人がお酒好きだと知り、贈り物として銘酒を選んだ時に使われます。
『帰省のおみやげです、お口に合いましたら幸いです』
休暇で帰省して、地元の名物をおみやげとして買って来た時に使われます。
「お口に合いましたら幸いです」の類語や言いかえ
「お口に合いましたら幸いです」の類語や言いかえは以下の通りです。
「ご賞味くだされば幸いでございます」
「賞味」は「食べ物のおいしさをよく味わって食べること」で、美味しいと思う気持ちも含まれています。
まとめ
今回は「お口に合いましたら幸いです」について紹介しました。
「お口に合いましたら幸いです」は「目上の人に飲食物を贈る時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。