「お骨折りいただき」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お骨折りいただき」とは?
はじめに「お骨折りいただき」の意味を解説していきます。
「骨折り」は、そのまま「ほねおり」と読み、「何かに対して精一杯対処する、尽力する」との意味を持つ言葉です。
これに「お」を付けて、「お骨折り」とすることで、丁寧な表現にしています。
また、「いただく」は「もらう」を意味する謙譲語です。
これらのことから「尽力してもらい」という内容を、丁寧な言葉で表現したのが「お骨折りいただき」だと言えるのです。
「お骨折りいただき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お骨折りいただき」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの上司が、あなたのために資料を準備してくれたとします。
内容は、明日の会議で使用できる、市場調査結果でした。
内容を見ると、かなりの時間がかかったことが推測できます。
このような場合には、「お骨折りいただき、本当にありがとうございます」と感謝を伝えるとよいでしょう。
あなたが、相手のかけた手間に対して、敬意をもって感謝していることを伝達できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、マイナスイメージを持つ言葉だということです。
「骨を折る」は「尽力」するの意味を持ちますぐが、怪我の「骨を折る」を連想します。
そのため、あえて「骨を折る」を使わず「尽力」に言い換えてしまうほうがよいでしょう。
ビジネスシーンでも、年配の方以外では「骨を折る」を使わなくなっているのです。
「お骨折りいただき」を使った例文
ここでは「お骨折りいただき」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、感謝の言葉とセットで使用すると使いやすいでしょう。
相手や状況に応じて、語尾を選択して使い分けることをおすすめします。
・『お骨折りいただき、感謝いたします』
・『お骨折りいただき、心より御礼申し上げます』
・『お骨折りいただき、本当にありがとうございます』
「お骨折りいただき」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お骨折りいただき」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お骨折りいただき」の類似表現
まず「お骨折りいただき」の類似表現について解説します。
「お骨折り」は「ご尽力」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「お骨折りいただき」の敬語表現
つぎに「お骨折りいただき」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「ご尽力を頂戴し」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お骨折りいただき」は、相手の苦労や手間に対する感謝を述べるのに使用できる言葉です。
よりスタンダードな「ご尽力」との表現に言い換えられるで、上手に使い分けるとよいでしょう。