この記事では「いらっしゃったようですね」について解説をします。
「いらっしゃったようですね」とは?意味
来たようだ、居たようだという意味です。
「いらっしゃ」は「いらっしゃる」のことで、「行く」「来る」「居る」の尊敬語です。
この言葉の場合は、「来ること」「居ること」の意味で用いています。
「た」は動作や作用が過去に行われた意を表します。
「よう」は推量・想像の意を表す語です。
「です」は「だ」「である」の丁寧な表現になります。
「ね」は親しみを込めたり、念を押したりするときに用いる言葉です。
「いらっしゃったようですね」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、誰かがどこかに来たり、居たりしたときに用います。
来たり、居たりした人に対して伝えるものではありません。
敬意を表しているのは、来たり、居たりした人に対してです。
客として他社のAさんがB社にやって来ました。
Bさんに会うためにAさんは訪れたのですが、そのときBさんは不在でした。
代わりにその部署にいた他の人がAさんの相手をしてくれて、Aさんは帰っていきました。
その後、Bさんが戻ってみると、Aさんが持ってきた資料がデスクに置いてありました。
これを見たBさんは、「Aさんがやって来たのだ」と判断をしました。
その推量をBさんから他の人に伝える際に用います。
「ね」は親しみを込めて使う言葉です。
目上の人に対してはあまり使わないのですが、目上の人であっても気軽に話せる間柄であれば、「ね」を使うことがあります。
「よう」は推量・想像の意を表す語です。
はっきりとわかっている事柄ならば、「いらっしゃいました」という表現をします。
「いらっしゃったようですね」を使った例文
・『○○さんがいらっしゃったようですね』
「いらっしゃったようですね」の返答や返信例
「誰かが来た、または居た」と自分も思うのであれば、「そうですね」の意を返すとよいでしょう。
実際に来たところや居たところを自分で見ていないならば、「よう」を使って推量・想像の意を表す表現にします。
来たり、居たりしたところを実際に自分が見たならば、「そうです」と断定する言い方をします。
「ある人に渡して欲しい」と来た人から頼まれることもあるでしょう。
その場合は、預かったものをある人に渡してください。
「渡してください」とお願いした人が何時ころに来たとも知らせておきましょう。
まとめ
この言葉は、誰かが来たようだ、居たようだという場面で用います。
来た、居たと断定しているのではなく、推量・想像の意を表す形になっています。
来たり、居たりしたところを実際に自分が見たときは、断定する表現をします。