この記事では「初歩的な質問で恐縮ですが」という言葉について説明していきます。
「初歩的な質問で恐縮ですが」とは?
講義や説明会などの参加者であれば知っているであろうことをあえて質問する際に使う言葉で、回答の文章が短い、あるいは二択などで済むような「簡単な質問」とは明確に異なっています。
対義語としては「非常に専門的な質問で恐縮ですが」などほぼ回答してくれる相手と質問者の間だけで成立するような質問のときに使う言葉になります。
発声して使うケースが多い言葉で、インターネットや辞書があればそれで調べられる程度の質問が「初歩的な質問で恐縮ですが」というケースが多くなりますが、会社・商品の固有名称や愛称の由来などは常識的に知られてない可能性がありつつも初歩的な質問の範囲に含まれるものとも言えるでしょう。
イメージとしては講義や説明会のなかで知っている人が70%以上いるのではと思っても質問すべき事柄であると思った際に使います。
「初歩的な質問で恐縮ですが」を使った例文
・『初歩的な質問で恐縮ですが、今回のプロジェクトの名前の由来について教えて下さい』 この質問をするケースではプロジェクトの概要や進展具合がメインの説明会であるため、名前の由来あたりは初歩の質問と判断することもできます。
・『初歩的な質問で恐縮ですが、果汁は何%含まれていますか?』 店などで使われるケースの例で、記載されているかもしれないけれどわからない、聞いて解決したいというときに使います。
・『初歩的な質問で恐縮ですが、この駅から横浜駅まで何分かかりますか?』 新駅の説明会というニュアンスになり、駅員さんに質問する場合と考えると、ややへりくだりすぎているとも言えるでしょう。
「初歩的な質問で恐縮ですが」の言いかえ表現
「不勉強な質問で失礼します」「初歩的な質問で申し訳ありませんが」「本筋ではない質問で申し訳ありません」などが言いかえとして使えます。
「初歩的な質問ですが」という言い方が同じ意味を含む中では短くした使い方と言えます。
「初歩的な質問で恐縮ですが」の類似表現
質問の段階、お詫びする意味が含まれていれば類似表現と言えますが、あまり凝った表現をするよりは「初歩的な質問で恐縮ですが」などよく使われている表現を使うほうが良いでしょう。
「初歩的なこと聞いてごめん」が一切敬語を抜いて近い意味の言葉と言えます。
「初歩的な質問で恐縮ですが」の敬語表現
「初歩的な質問で申し訳ありませんが」が敬語の段階を進めたものとなります。
「ご質問」とすると自分に敬語を使ってしまうことになり間違いです。
「初歩的な質問で恐縮ですが」の英語表現
Excuse me for the rudimentary question が英語では使え、Rudimentaryが初歩的にあたる言葉です。
まとめ
初歩的な質問で恐縮ですがという言葉は自分が知りたい時だけではなく記事や会見などで多くの人によりわかりやすく伝えたいというときにも使うことができます。
この言葉を使う場合は質問者の技能が要求されるシチュエーションでもあります。