「ご希望に沿えず」とは?ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご希望に沿えず」とは?
はじめに「ご希望に沿えず」の意味を解説していきます。
「希望に沿えず」は「相手の期待する方向性にそぐわない状態」を示す表現です。
「ご希望に応じられず」などと比べると、完全否定ではないため、希望する内容ととマッチしている可能性を少し残した表現でもありあます。
「ご希望に沿えず」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご希望に沿えず」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、取引先から交渉があったとします。
なんとか、納品日付を1か月前倒しできないかという内容だとします。
これを失礼のないように断らなければいけない場合に「ご希望に沿えず申し訳ございません。
しかし、納品日付を早めることはかないません」と伝えれば、失礼のない表現で、相手に対して断りを入れることができます。
この言葉を使う場合の注意点は、謝罪から入る点です。
ハードな交渉相手の場合は、弱気の態度のようにとって追加で攻勢をかけてくる可能性もあります。
比較的柔和な表現であるため、逆に言えばハードな交渉の場では使わないほうが良いでしょう。
「ご希望に沿えず」を使った例文
ここでは「ご希望に沿えず」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、続く言葉は謝罪や申し訳なく思う気持ちを表現する内容になります。
相手の期待に応えられない状態を、自分に非があるかのような表現に変えてしまうのは、日本語らしいとも言えます。
・『ご希望に沿えず申し訳ございません』
・『ご希望に沿えず大変申し訳ございません』
・『ご希望に沿えず恐縮でございませす』
「ご希望に沿えず」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご希望に沿えず」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご希望に沿えず」の類似表現
まず 「ご希望に沿えず」の類似表現について解説します。
「ご希望に添えず」は「ご期待に応じられず」や「ご要望に応えられず」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「ご希望に沿えず」の敬語表現
つぎに「ご希望に沿えず」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
この場合は「ご希望に添えず」ではなく続く言葉を敬語表現するべきです。
例えば「申し訳ございません」などがこれに該当します。
まとめ
このように「ご希望に沿えず」という表現は、相手に断る場合に、自分が恐縮している様子を伝えるものです。
加えていえば、断られたら相手が困るだろうとい配慮がにじみ出た表現とも言えるでしょう。