「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」とは?

「お客様」とは、商品やサービスを利用または購入する人を指す言葉で、敬称「様」をつけて敬う言い方にしています。

「大変ご不便を」は、「とても使いにくい状況」といった意味合いを丁寧な表現にした言葉です。

「お掛け致しますが」「おかけいたしますが」と読み、「相手に影響を与えるが」といったニュアンスがあります。

つまり、「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」とは、何かの事情によりお客様に迷惑や負担をかけてしまう状況がある際に、お客様に事情を知らせ、お詫びをするための言葉となります。

「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」の使い方や注意点

価格変更、日程変更、工事中、故障中、延期や中止など、ビジネスシーンにおいてお客様にとって不便となる事情は多いものです。

そういった場面で、ご案内とお詫びを伝える際に使われている言葉が「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」になります。

この言葉を使う上での注意点としては、「致しますが」の表記方法の是非が挙げられます。

漢字表記の「致します」は、動詞として「その振る舞いに尽力する」「結果を引き起こす」といった意味があるため、「ご不便をお掛け致します」と表現すると、「ご不便になるよう努力する」と受け取られかねません。

一方で、ひらがな表記の「いたします」は、「します」の謙譲語であるため、自分の行動を謙遜して相手に伝えることができる言葉となります。

ですから、正しくは「ご不便をお掛けいたしますが」あるいは、「ご不便をおかけいたしますが」とすると良いでしょう。


「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」の言い換え

・『ご迷惑をおかけしております』
・『ご不便とご迷惑をおかけしております』
・『ご不便をおかけし誠に申し訳ございません』
・『お客様には大変ご迷惑をおかけしております』
・『ご理解とご協力をお願いいたします』
・『ご理解くださいますよう』
・『ご協力くださいますよう』
例えば、「只今、券売機が故障しております。

ご不便とご迷惑をおかけしております」
と書かれたお知らせを券売機に貼っておくと、「いま壊れていて使えない」という事情と「お詫びの気持ち」を伝えることが出来るわけです。

まとめ

いかがでしたか。

「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが」は、何かの事情でお客様に迷惑や負担をかけてしまう場面で使われています。

なお、事情や状況の説明、お詫び、そして代わりにどう対処すれば良いかを提示すると、お客様は迷わず行動に移すことが出来るでしょう。