この記事では、「ご勘弁願えませんでしょうか」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ご勘弁願えませんでしょうか」とは?意味
「ご勘弁願えませんでしょうか」は、「相手からの要求に対して丁寧にお断りする時の表現」という意味です。
相手からの要求に対してとても応じられない、許してほしいと思う時に使われます。
「ご勘弁願えませんでしょうか」の成り立ちや使われるシーン
「ご勘弁願えませんでしょうか」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「ご勘弁願えませんでしょうか」の成り立ち
「ご勘弁願えませんでしょうか」は「ご勘弁+願えませ+ん+でしょう+か」で成り立っています。
「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「勘弁」は「他人の過失や要求などを許してやること」という意味、「願えませ」は動詞「願う」の可能形「願えます」の連用形、「ん」は推量の意味、「でしょう」は助詞「です」の連用形、「か」は疑問の意味の終助詞です。
尊敬語、丁寧語と「相手にお願いする」という言葉が入りますので、目上の人に対して使えますが、「勘弁」は口語的ですので文章ではなく会話で使われます。
「ご勘弁願えませんでしょうか」が使われるシーン
「ご勘弁願えませんでしょうか」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、店頭やカウンターなどで顧客が無理な要求をしてきたことに対し、直接口頭でお断りする時に使われます。
2つ目は、自分が触れて欲しくない話題や質問をされた時に、やめてくださいという意味で使われます。
3つ目は、相手からお酒やスポーツなど、苦手なものを無理に勧められてお断りする時に使われます。
「ご勘弁願えませんでしょうか」の言葉の使い方や使われ方
「ご勘弁願えませんでしょうか」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『これ以上の値引きはご勘弁願えませんでしょうか』
相手が大幅に値引きを要求してきて、仕入れ値を割ってしまいほどでとても応じられない時に使われます。
『使用済み商品の返品はご勘弁願えませんでしょうか』
衛生用品や肌着など、人の身体に直接付ける物の返品を要求してきたお客に対して応じられないと伝える時に使われます。
「ご勘弁願えませんでしょうか」の類語や言いかえ
「ご勘弁願えませんでしょうか」の類語や言いかえは以下の通りです。
「何卒ご容赦賜りますよう、お願い申し上げます」
「何卒」は「相手に強く願う気持ちを表す言葉」、「容赦」は「ゆるすこと・大目に見ること」という意味、「賜り」は動詞「賜る」の連用形で「うやうやしく物をもらう」という意味で、非常に丁寧なお断りの表現いなりまます。
まとめ
今回は「ご勘弁願えませんでしょうか」について紹介しました。
「ご勘弁願えませんでしょうか」は「相手に許して欲しい時の丁寧なお断りの表現」と覚えておきましょう。