「運びとなりました」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「運びとなりました」とは? ビジネス用語【一語】

「運びとなりました」とは?

ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。

「運びとなりました」とは?

はじめに「運びとなりました」の意味を解説していきます。

「運びとなりました」「はこびとなりました」と読みます。

これは「なりました」という意味を持つ言葉です。

しかし、「なりました」だけでも同じ意味なので、「運び」を付けるには、それなりの理由があります。

それは、ただ自然発生的に「なった」のではなく、様々な理由や経緯によって、もろもろの段取りを経て「なった」というニュアンスを付与するために、「運び」を付与しているのです。

これは「運ぶ」という動詞に、ある物を物理的な場所から別な場所に移動する意味があることに由来しています。

「運ぶ」という表現を選択することで、聞いた相手に「いろいろあったのだな」と感じさせる効果があるのです。

「運びとなりました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

それでは「運びとなりました」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。

たとえば、あなたが部長で、組織変更により別な部門に統合されることになったとします。

部員に対する説明の場面で、あなたは「この度、我々の部門は、部門統合により吸収される運びとなりました」と述べるとよいでしょう。

ここでは、ただ単に「なりました」とするよりも、「運びとなりました」とすることで、背景や経緯に様々な事象があったことを感じさせる印象になるのです。

この言葉を使う場合の注意点は、結果のみに使用することです。

たとえば「これからは、頑張る運びにしようと思います」などと使用することはできません。

何らかの結果に対してのみ「運びとなりました」は使用できるのです。


「運びとなりました」を使った例文

ここでは「運びとなりました」を使った例文を挙げていきます。

例文のようにポジティブ事象にもネガティブ事象にも使用できます。

・『会社合併する運びとなりました』
・『この度退職する運びとなりました』
・『私たちは結婚する運びとなりました』

「運びとなりました」の類語や敬語での言いかえ

それでは「運びとなりました」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。

「運びとなりました」の類似表現

まず「運びとなりました」の類似表現について解説します。

「運びとなりました」「次第です」との言い換えが可能です。

表現は異なりますが、同じく経緯を感じさえる表現のひとつです。

「運びとなりました」の敬語表現

つぎに「運びとなりました」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。

例えば「次第でございます」という言い換えが可能です。

まとめ

このように「運びとなりました」という表現は、ただ結果を伝えるよりも、相手に余韻を残す言葉です。

相手の想像にゆだねる余白を上手に生むことで、会話の印象を大きく変化させられる言葉とも言えるでしょう。