「つつがなく過ごしております」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「つつがなく過ごしております」とは?
「つつがなく過ごしております」は「問題なく過ごしている」や「無事に過ごしている」などの意味で使用される言葉です。
「つつがなく」は「恙なく」と表記できます。
「つつが」は「恙」という、一つの単語なのです。
「恙」は「災い」や「病気などの災難」を示す言葉です。
これが「ない」ことを「つつがない」と表現できます。
つまり、「つつがない」とは、このような災難が無い様子を表現する言葉であり、それは「問題ない」や「無事」の意味になっているのです。
ここでは「過ごしております」と組み合わせることで、「無事に過ごしている」ことを表現しています。
なお、「おります」は「います」を謙譲語で言い換えた言葉です。
「いる」を「おる」に変えることで、相手に敬意を示す言葉にできるのです。
「つつがなく過ごしております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「つつがなく過ごしております」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが転勤したとします。
転勤先は地方都市でしたが、思いのほか快適で、楽しく健康に過ごしているのでした。
このような場合には、「こちらに移ってからも、つつがなく過ごしております」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分が無事で健康に過ごしている様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「おります」の使い方に注意しましょう。
これは分かりにくいですが謙譲語になっています。
「おります」と「います」は同じ意味ですが、敬語としての意味合いが違っているのです。
どちらも丁寧語の「ます」を使用していますが、「おります」には謙譲語の意味も含まれているのです。
「つつがなく過ごしております」を使った例文
「つつがなく過ごしております」を使った例文を挙げます。
例文のように、そのままでも使用できますし、言葉を加えてアレンジしてみてもよいでしょう。
・『つつがなく過ごしております』
・『こちらに移ってからも、つつがなく過ごしております』
・『引っ越してからも、つつがなく過ごしております』
「つつがなく過ごしております」の類語と敬語での言いかえ
それでは「つつがなく過ごしております」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「つつがなく過ごしております」の類似表現
「つつがなく過ごしております」の類似表現には、「無事に過ごしております」があります。
「つつがなく」と「無事に」は、同じような使い方ができる類似表現なのです。
「つつがなく過ごしております」の敬語表現
「つつがなく過ごしております」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「つつがなくお過ごしでございます」のように言いかえできます。
なお、このように言い換えると、「過ごしている」のが自分ではなく、敬意を示す誰かになるので、注意しましょう。
まとめ
このように「つつがなく過ごしております」は、無事に過ごしている様子を、相手に伝達できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。