「お詫びと言っては何ですが」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お詫びと言っては何ですが」とは?
はじめに「お詫びと言っては何ですが」の意味を解説していきます。
「お詫び」は「詫びる」の動詞を名詞化したものです。
これに「お」を付けて「お詫び」とすることで敬語表現しているのです。
なお、「お詫び」は「謝罪」と言い換えられます。
また「何ですが」は、「ほどのものではない」や「するにはものたりない」などの意味で使用される表現です。
これらのことから「謝罪というほどのものではないが」ということを意味していると言えるのです。
「お詫びと言っては何ですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お詫びと言っては何ですが」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが仕事で失敗したとします。
そして、その失敗を先輩がリカバリしてくれました。
無事トラブルが解消したあとで、先輩に「お詫びと言っては何ですが」と述べながら、コーヒーを持っていくとよいでしょう。
リカバリしてくれたことに比べれば、ささやかな行いですが、十分に気持ちが伝わるはずです。
この言葉を使う場合の注意点は、重要な問題には使用できないことです。
「お詫びと言っては何ですが」が使える謝罪の程度には限界がありますので、あまり重要な場面では使用しないことをおすすめします。
「お詫びと言っては何ですが」を使った例文
ここでは「お詫びと言っては何ですが」を使った例文を挙げていきます。
例文のように語尾を濁して単独で使用することもできます。
また、明示的に受け取ってほしい旨を伝達する使い方もあります。
状況に応じて、柔軟に使い分けるとよいでしょう。
・『お詫びと言っては何ですが』
・『お詫びと言っては何ですが、お受け取り下さい』
・『お詫びと言っては何ですが、お納めください』
「お詫びと言っては何ですが」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お詫びと言っては何ですが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お詫びと言っては何ですが」の類似表現
まず「お詫びと言っては何ですが」の類似表現について解説します。
「何ですが」は「おこがましいですが」との言い換えが可能です。
意味は概ね同じですが、いくぶんかしこまった表現になります。
「お詫びと言っては何ですが」の敬語表現
つぎに「お詫びと言っては何ですが」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「お詫びと申しては恐縮でございますが」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お詫びと言っては何ですが」という表現は、比較的ライトな謝罪のフレーズとして使用できます。
逆に言えば、あまり重要な場面では使用できない表現なので、注意しましょう。