「ご心配なく」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご心配なく」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「ご心配なく」について解説をします。

「ご心配なく」とは?意味

心を悩ませる必要はない、という意味です。

「ご心配」には、あれこれと気にかかって心が落ち着かないこと、心を悩ませることという意味があります。

相手の行為を表す語に「ご」をつけると、その行為をする人を敬う意になります。

この場合は、心配しているであろう人を敬っています。

「なく」は打消しの意です。

「ご心配なく」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、聞き手を安心させるために使用をします。

「なく」で言葉を切ってしまうと、なれなれしい印象を与えることがあります。

相手を安心させる言葉には、「ご心配なさらないでください」「ご心配には及びません」などもあります。

他の伝え方もできるので、状況にあわせて言葉を選んでください。

たとえば、このような場面で使用をします。

あるチェーンのパン屋では、メロンパンが大人気です。

毎日大量のメロンパンを販売しており、完売しています。

メロンパンの材料は他社から仕入れており、この会社は土日・祝日が休みです。

あるとき、仕入先が連休で仕入れが長期的にできない状態になりました。

チェーン店の中のある店の店長は、メロンパンを作るための材料が不足して、お客さまに提供できなくなるのではないかと心配になりました。

そこで、本社の方に問い合わせをしてみました。

本社の方では考えており、材料が不足しないように手配をしています。

そのため、心配する必要はないのです。

そのことを伝えるためにこのような言葉を使用します。

心配する必要はないとだけ伝えても、いわれた方は安心できないことでしょう。

なぜ心配する必要がないのかその理由も伝えた方が、相手は安心できます。


「ご心配なく」を使った例文

・『ご心配なく。ちゃんと準備しております』
・『ご心配なく。了承は得ております』

「ご心配なく」の返答や返信例

自分が安心できたならば、「わかりました」の意を伝えるとよいでしょう。

まだ心配が残っているようならば、何が心配なのか伝えてみてください。

たとえば、ある事柄を行うことについて心配しているとします。

この事柄を行う了承は得ているので、心配する必要はないです。

しかし、「ご心配なく」といわれてもまだ心配が残ります。

そのようなときは、誰から了承を得たのか尋ねてみたり、了承を得るべき人に自分で聞いてみたりするとよいでしょう。

まとめ

この言葉は、相手を安心させるために用います。

この言葉だけでは安心してもらうのは難しいので、なぜ心配ないといえるのかその理由も伝えるのが望ましいです。

理由がわかれば心配はなくなるはずです。