この記事では「ご心配ありがとうございました」について解説をします。
「ご心配ありがとうございました」とは?意味
気を遣ってくれてありがとう、気にかけてくれてありがとう、といった意味です。
「ご心配」は「心配」を敬意を表す言い方にしたものです。
「心配」には、気にかけて世話をすることという意味があります。
「ご」をつけることで、その行為をする人に対する尊敬の意を表します。
「ありがとう」は、感謝の気持ちを伝える際に用いる語です。
「ございました」は「ございます」と「た」で構成されています。
「ございます」は「ある」の意の丁寧語です。
「た」は、動作や作用が過去に行われた意や、動作や作用が完了した意を表します。
「ご心配ありがとうございました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、聞き手が話し手側のことを気にかけてくれたときに用います。
「ました」と過去や完了の意を表す表現をしているので、ある事柄はすでに終わっています。
ある人が入院をしたことで説明をします。
Aさんは怪我をして入院をすることになりました。
同じ部署で働く上司はAさんのことを気にかけて、入院中はお見舞いに来たり、必要なものを持ってきてくれたりなど、何かと気にかけてくれました。
療養をしたおかげで、Aさんは無事に怪我を治すことができ、退院をしました。
入院中に気にかけてくれた上司に、退院したことの報告をしたいです。
そして、気にかけてくれたことへのお礼も伝えたいです。
その際にこの言葉を用います。
入院中にお礼を伝えるなら、「ご心配ありがとうございます」という言い方をします。
まだ入院をしている最中なので、過去や完了の意を表す「た」を用いずに、「ます」という言い方をします。
「ご心配ありがとうございました」を使った例文
・『入院中はご心配ありがとうございました』
「ご心配ありがとうございました」の返答や返信例
何の心配をしたのかによって、返答の内容が変わります。
怪我や病気のことを心配したとします。
この言葉が伝えられている時点では、怪我や病気は治っているはずです。
このようなときには、治ってよかったという気持ちを伝えるとよいでしょう。
仕事の進み具合を心配したとします。
この言葉が伝えられている時点では、すでに仕事は終わっているはずです。
この後に報告が伝えられることがあり、その場合は報告を聞きます。
それによって、指示を出すなどします。
望ましい結果になったなら、よかったという気持ちを伝えるとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、気にかけてくれた人にお礼を伝えるものです。
怪我や病気をしたときに気にかけてくれた、仕事の進行状況を気にかけてくれた、といったときに用います。