ここでは「はじめとする」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「はじめとする」とは?
「はじめとする」は、この前に添える内容を代表として、という解釈で用いられる表現です。
よって、それが該当のジャンル、カテゴリーなどにおける代名詞的存在だという意味になる使い方になります。
口語、文章のどちらでも使える表現で、例えば「ハイブリッドカーと言えば、現在では世界初の量産市販車である○○をはじめとする様々なラインナップが用意されている」などという用い方となり、この場合は○○という車がハイブリッドカーの代名詞的存在だと紹介していることになります。
このように、1つ何かを挙げてそれがそうだと伝えたい場合に使う表現で、「はじめとして」と語尾を少し変えた使い方もよく見聞きします。
この形にすると、「○○をはじめとして、△△などの~」といったように他のそれに続く存在を続けることができます。
「はじめとする」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「はじめとする」は、何かをそのジャンル、カテゴリーなどの代表だと紹介するために使いますが、必ずしもそれが正しいとは限らないので注意が必要です。
それは、この表現を使った人がそう思っているだけのことがあるからで、先のように「○○をはじめとする色々な種類が揃っている」と使われた場合でも、その○○が必ずしも代表的な存在だとは限りません。
そのため、使った人の好き嫌いなどが反映していることも少なくありませんが、逆にその点から、感想文や論文を書くような際にうまく使うことができます。
それらは客観的な視点だけでなく、個人としての見解を述べないことには始まらないため、もしそれが一般的には代表的な存在ではないとしても、この表現によってその人はそう考えているのだと分かるからです。
ビジネスシーンでも、例えシェア的に他社製品に負けていたとしても、この表現を使って自社や関連会社の製品をそれだと紹介するといった使い方ができ、実際にそのような用い方を見聞きすることも多いです。
「はじめとする」を使った例文
・『国立大学と言えば、東京大学をはじめとする86の大学がある』
・『業務用のコピー機では○○をはじめとする日本のメーカーがしのぎを削っている』
「はじめとする」の類語や言い替え
・『筆頭に』
この表現も同様に、それが何かのジャンル、カテゴリーなどの代表だという使い方になります。
そのまま言い替え表現になり、どちらを使ってもほとんど変わりはありません。
まとめ
「はじめとする」は、それとして挙げたものが代名詞的存在だという用い方になります。
あくまでこのように使った側がそう考えているというだけの場合もありますが、その点をうまく利用した使い方をすることもできます。