「して参りましたが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「して参りましたが」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「して参りましたが」について解説をします。

「して参りましたが」とは?意味

行ってきたけれど、という意味です。

「して」「し」は、動作や行為を行うという意味の「する」を指します。

「参り」「まいる」のことで、「行く」の謙譲語・丁寧語です。

「行く」には、物事をするという意味があります。

「まし」は、敬意を表す「ます」のことです。

「た」は、ある行為が過去に行われたことや、ある行為が完了したことを表します。

「して参りましたが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、話し手側が何かをしてきたことを伝える際に用います。

何かをしたけれど、思うような結果にならなかったときに用いることが多いです。

ある製品を製造している会社のことで説明をします。

この会社が製造している製品が、爆発的に売れました。

どこの店でも品切れになっています。

この会社は、お客さまに製品を届けられるように、一所懸命に製造をしました。

しかし、まだまだ製品の数が足りません。

これによって、商品を待っているお客さまに迷惑をかけてしまいました。

このお詫びをする際に、「工場をフル稼働させて対応して参りましたが~」のような使い方をします。

この例の場合は、できる限りのことをしましたが、望ましい結果とはなっていません。

今度は別の事柄で説明をします。

あるサービスはこれまで月額400円で提供をしていました。

そのサービスがサービスの充実のために、月額500円に変更となりました。

このことを伝える際に「月額400円で提供して参りましたが~」のような使い方をします。

何をしてきたのかは、「して」の前に述べます。

そして、その結果どうなったかを「が」の後に伝えます。


「して参りましたが」を使った例文

・『社員一同が力をあわせて行動して参りましたが、このような結果となってしまったこと、お詫び申し上げます』

「して参りましたが」の返答や返信例

何をしてきたのか、どのような結果になったのかによって、返答する・しないや、返す言葉が変わります。

お客さまに迷惑をかけて申し訳ないと謝罪をしているときは、大勢に向かって述べているので返答はしません。

個人的に伝えられている場合は、努力をしたのなら仕方がないとそれまでの行為を認める、謝罪を受け入れるなどの対応の仕方が考えられます。

そのときの状況にあわせた返答をします。

まとめ

この言葉は、話し手側が何かをしてきたことを表しています。

何かをしたけれど、望ましい結果とならなかったときに用いることが多いです。

この前には何をしてきたのかを表す言葉を述べ、後にはどのような結果になったのかを表す言葉を述べて使いましょう。