この記事では「お教えいたしかねます」について解説をします。
「お教えいたしかねます」とは?意味
知っている事柄を伝えることはできない、という意味です。
「お教え」は「教える」を相手を敬う表現にしたものです。
「教える」には、知識や技術が身につくように導く、知っていることを伝えるという意味があります。
「教える」の連用形が「教え」です。
動詞の連用形に「お」をつけて、その下に「いたします」をつなげた形で、謙譲の意を表します。
「かねます」は、~しようとしてできない、~することが難しいという意味です。
「お教えいたしかねます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、教えることができないため、断る際に用います。
「~をすることができない」と伝えるために、「お教えできません」という言い方をすることもできます。
しかし、「ません」を使った言い方をすると、相手を強く拒否しているように感じられてしまう場合があります。
「かねます」ならば、「ません」を使わずに「~できない」と伝えることが可能です。
しかし、この言い方でも相手を拒否している印象を与えます。
このような伝え方をすると、不快に思うことがあるので、伝え方に配慮が必要です。
「申し訳ありませんが」など一言添えると、断る言葉が穏やかな印象になります。
たとえば、このような場面で用います。
ある食品の原料の割合を知りたいと、問い合わせがありました。
使用している原料までは教えることはできますが、その割合までは教えることができません。
そこまで教えてしまうとマネされてしまう心配があるため、企業秘密です。
どうしても教えられないので、相手からのお願いを断ります。
その断る言葉として用います。
「お教えいたしかねます」を使った例文
・『○○はお教えいたしかねます』
「お教えいたしかねます」の返答や返信例
教えることはできないようなので、引き下がるのが適当でしょう。
無理を通そうとすると迷惑をかけます。
企業秘密で教えられないなど、どうしても教えられないことがあります。
そういったことを無理に聞き出すのは望ましくありません。
ある人の経験を聞きたいという場合ならば、何度か頼んでみると話をしてくれる可能性があります。
何度もお願いをしていると、しつこく迷惑になります。
しかし、それをどうしても教えて欲しいときには、相手の都合を考えながらお願いをしてみるとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、ある事柄を教えられないと断るときに用います。
このような言い方だと不快にさせることがあるため、「申し訳ありませんが」など一言添えて、相手を気遣うことが望ましいです。