この記事では、日常でもビジネスシーンでもよく使われる表現の「その節はよろしくお願いします」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「その節はよろしくお願いします」とは?意味
「その節はよろしくお願いします」における「その節は」との言葉は、「過去のある時点やある出来事」を指して使われる言葉で、ごく稀に「未来のある時点」を指して使われる言葉です。
従って、「その節はよろしくお願いします」とは、「そんな時や機会があれば、よろしくお願いします」との意味になります。
「近い将来に機会があればよろしく」と言った意味になるのです。
「その節はよろしくお願いします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「その節はよろしくお願いします」で使われている「その節は」の言葉は、先に記したように主に過去の出来事や時点に対して使われる言葉で「その節はありがとうございました」や、「その節はお世話になりました」とお礼を述べる場合に、よく使われます。
そう遠くではないものの、過去の出来事を指して使われるのです。
「その節はよろしくお願いします」の表現は、近い将来・未来のことを述べているので、本来の使い方とは言えません。
稀にこうした使い方をされ、間違いとまでは言い切れなくても、使うのは避けた方が良いと言えます。
「その節は」に似た表現に「その折は」や「その際は」がありますが、「その折は」の表現は過去と未来の出来事や時点のいずれにも使われます。
また、「その際は」の表現は未来の出来事や時点に対して使われます。
従って、「その節はよろしくお願いします」は、「その折はよろしくお願いします」や「その際はよろしくお願いします」とした方が正しいと言えます。
適切な使い分けをしたいものです。
「その節はよろしくお願いします」を使った例文 ()内の言葉の方が適切です
・『次回の研修も同じクラスになれば嬉しいです。その節は(その折は、その際は)よろしくお願いします』
・『近い内にご一緒できればと存じます。その節(その折は、その際は)はよろしくお願いします』
「その節はよろしくお願いします」の類語や言い換え
「その節は」の類語としては、先に記したように「その折は」や「その際は」、また「その時は」が挙げられます。
従って、「その節はよろしくお願いします」における「その節は」を類語に替えて、言い換え表現とすることが出来ます。
また、「その節はよろしくお願いします」の表現の敬意をさらに高めたい場合には、「その節はよろしくお願いいたします」や「その節はよろしくお願い申し上げます」と言い換えることも可能です。
まとめ
「その節はよろしくお願いします」とは、「そんな時や機会があれば、よろしくお願いします」との意味になります。
しかし、「その節は」の表現は、過去の出来事や時点に対して使われる言葉なので、過去と未来のいずれにも使われる「その折は」や未来に対して使われる「その際は」に置き換えた方が適切と言えます。