この記事では「こちらこそ勉強させていただきました」について解説をします。
「こちらこそ勉強させていただきました」とは?意味
こっちこそ学ぶことがありました、といった意味です。
「こちら」は、話し手に近い方、話し手の近くにあるもの、話し手のいる方、またはその方向にある場所を指す語です。
また、話し手自身や話し手の側を指す語でもあります。
この場合は、話し手自身のことを指しています。
「こそ」は、ある事柄を強める意を表します。
「明日こそは」のような使い方をします。
「勉強」は、学問や技術を学ぶこと、経験を積むことです。
「させていただき」は「させていただく」のことで、相手に許しを求めることによって、その行為を遠慮しながら行う意を表します。
「まし」は敬意を表す「ます」のことで、「た」は過去や完了の意を表す語です。
「こちらこそ勉強させていただきました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手にとって勉強になったときに述べるものです。
「こちらこそ」という言葉を使っているので、相手から感謝の気持ちを示された後に述べます。
「こっちこそ」と、「自分の側も」ということを強調しています。
つまり、相手が何かを伝えてきて、それに対して言葉を返しているということなのです。
「勉強」はこの場合、学校での勉強のようなものではなく、経験を積むことや、新しい知識を身につけることという意味で用いています。
たとえば、はじめて外回りに同行をして、どのように他社の人とやり取りをすればいいのか、実際に見たとします。
その経験は今後のことに活かすことができます。
これは勉強になったということができます。
「ました」なので、すでに勉強をさせてもらっています。
これから勉強をするのではありません。
「こちらこそ勉強させていただきました」を使った例文
・『こちらこそ勉強させていただきました。感謝しております』
「こちらこそ勉強させていただきました」の返答や返信例
どのような場面なのか、どのような間柄なのかによって、返す言葉が変わります。
自分の方が上の立場の場合は、この経験を活かすようにと伝えたり、また勉強する機会を作ると伝えたりなど、いろいろな返答の仕方があります。
同等の場合は、そういったことは伝えません。
「それはよかったです」など、相手の気持ちに寄り添うような返答をしましょう。
まとめ
この言葉は、話し手が経験を積むことができたとき、知識や技術を身につけることができたときに伝えます。
「こっちこそ」と話し手の側を強調する言い方をしており、相手からの言葉に返答する形になっています。
学んだことは、今後に活かしていきましょう。