ビジネスで「ご周知の通り」という言葉が使われることがあります。
この言葉にはどのような意味合いがあり、どのような時に使われるのでしょうか。
この記事では「ご周知の通り」について説明していきたいと思います。
「ご周知の通り」とは?
言葉の中で使われてる「周知」とは、「知れ渡ってること」という意味ですので、「ご周知の通り」とは、「知れ渡ってる通り」という意味合いになります。
また「ご周知の通り」とは、この言葉単体で使われることはなく、ある文言の頭につけて使う言葉になります。
後に例文をご紹介します。
「ご周知の通り」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネス上で使われる「周知」とは、自然に噂的に知れ渡ってるということではなく、「以前お伝えした通り」というようなニュアンスで使われます。
ですので、おそらく相手が知ってるであろうという憶測で使われる言葉ではなく、以前にも相手に伝えたことを再度相手に伝える時に使われる言葉になります。
例えば、以前予定の日程を伝えた会議が、実際にその日程通りに行われることを相手に伝えるような場面で使われます。
また特定の個人に伝えるというよりは、多数の相手に伝えたい時に使われることが多い言葉です。
「ご周知の通り」を使った例文
・『ご周知の通り、〇月〇日に会議を実施いたします』
・『ご周知の通り、明日避難訓練を実施いたします』
・『ご周知の通り、本日一時的に停電します』
「ご周知の通り」の類語や敬語での言いかえ
「ご周知の通り」という言葉の類語や敬語での言い換えについて見ていきましょう。
「ご周知の通り」の類似表現
「ご周知の通り」の類似表現には、「ご存知の通り」「お伝えした通り」というものがあります。
「ご周知の通り」の敬語表現
「ご周知の通り」という言葉はそのまま敬語表現になってる為、特に他の敬語表現に直す必要はないでしょう。
また前述の類似表現も敬語表現になりますので、そちらに言い換えてもよいでしょう。
「ご周知の通り」の返答や返信例
「ご周知の通り」は、相手に何かを知らせたい時、連絡したい時に使われる言葉ですので、特に相手からの返答や返信を求めてるということではないので、返答や返信をする必要はありません。
まとめ
これまで「ご周知の通り」についてご紹介してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
「ご周知の通り」とは、ある文言の頭につける言葉で、それ単体では使われない言葉です。
逆に言えば、もし「ご周知の通り」という言葉を付けなくても文章が成立してしまいます。
ですが、この言葉を入れることで、前にも同じことを連絡したということを相手に伝え、そのことを相手に徹底させたり注意してもらうことが期待できる為、重要な言葉でもあります。
ぜひビジネスで活用していただけると幸いです。