「忌み言葉」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「忌み言葉」とは? ビジネス用語【一語】

冠婚葬祭では使わない方がいい言葉というものがありますが、ビジネスにおいても存在します。

この記事では「忌み言葉」について分かりやすく説明していきます。

「忌み言葉」の意味

この言葉そのものは『不吉だとして使うことを避けられる単語や表現』です。

一般的には結婚式の際に『別れる』や『去る』、『切る』などの言葉を避ける傾向にありますし、学生では受験が失敗するような『滑る』などの言葉を避けるのはよく知られています。

このことからビジネスでも不吉なことを連想する言葉を避ける様になりました。

職業によりけりですが、例えば医者やホテルでは『死』を思い起こさせる言葉の『4』を使わないようにするなどがあります。

極端な例では4階や4号室というのを無くす場合もあります。

業界によってはその仕事をしていなければ連想できないような理由で『忌み言葉』にする場合もありますので、注意をする必要があります。

「忌み言葉」の使い方

業界毎に違うとは言ってもビジネスではすでに習慣的になっている『忌み言葉』も多く存在しています。

我々がビジネス上で遭遇する場面としては結婚式以外に『開業』や『お見舞い』があるのではないでしょうか。

『開業』については建物が燃えてしまうような火事であったり、ビジネス失敗をイメージさせてしまうような言葉は避けた方がいいとされます。

代表的な言葉として『焼ける』や『折れる』、『傾く』などです。

例えば開業するときの苦労を労う時に『ここまで成し遂げるのに骨が折れたでしょう』や『私でしたらここまで成し遂げたら燃え尽きてしまい、あとは何もする気になれません』などの様なコメントはNGとされています。

上司やクライアントが病気で入院するなどした際に『お見舞い』をすることがあることも考えられます。

一般的な『鉢植えの植物は渡さない』など以外にも気を付ける言葉があり、主に死や病気が長くなるようなことをイメージさせてしまう言葉は避けた方が無難とされています。

例としては『たびたび』などの重ね言葉や『終わる』、『枯れる』などです。

重ね言葉は今の病気の状況が長くなってしまうことを連想させますし、『終わる』や『枯れる』は死を連想させます。


「忌み言葉」の言い換え表現

『忌み言葉』というとどちらかと言えば不吉なことを連想させるという部分に重きを置いているので、完全に言い換える言葉はありません。

しかし似たような言葉に『禁止用語』や『ジャーゴン』という言葉があります。

『禁止用語』はその漢字が示す通り非常にわかりやすいと思いますが、『ジャーゴン』は英語で『Jargon』(専門用語)と言い、批判的な意味を込めています。

「忌み言葉」の英語表現

一般的にイメージしやすい英語表現としては『Taboo』(タブー)や『NG words』(NGワード)があります。

少しくだけた言い方としては『Bo-word(s)』というものがあります。

欧米では歴史的な背景や宗教的な理由で『忌み言葉』になるものもありますので、前もって確認をしておくと安全です。

特にロシアやウクライナなどの東欧やイランやアラブなどの中東では日本人が想像もつかないものが『忌み言葉』になっている場合もある為十分注意しましょう。

まとめ

如何でしたでしょうか。

『忌み言葉』という概念は一般的ですが、ビジネスでも避けた方がよい言葉というのが存在するのは意外ではなかったでしょうか。

業界や国籍によって星の数ほどありますので、自分に関係する部分は確認してみると安心ではないでしょうか。