「至った次第でございます」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「至った次第でございます」とは?
これは、そのようになった事情や経緯を説明するための表現です。
「至った」は、「到達した」のような意味になります。
つまり、そのような結果に行きついたことを「至った」という言葉で表現しています。
そして、これは「至る」という動詞の過去形です。
つまり、そこでは既に結果に到達している事が分かります。
さらに。
「次第です」は、そのような結果になった事情や経緯を言い表すものです。
これを更に丁寧にしたのが、「次第でございます」という言葉なのです。
「至った次第でございます」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスでこの言葉を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある顧客とトラブルになったとします。
双方の言い分が食い違った結果、互いに譲らない状態になってしまったのです。
このような場合には、「双方の意見が合わずに、トラブルに至った次第でございます」と述べるとよいでしょう。
これにより、トラブルになってしまった事情や経緯を、上手に説明できるのです。
この言葉を使用する際には、「次第でございます」の表現に注意しましょう。
これは、「次第です」と言い換える事が可能です。
どちらも同じ意味ですが、丁寧さの程度に違いが出るのです。
実際の状況に応じて、適した表現を選択するとよいでしょう。
「至った次第でございます」を使った例文
この言葉を使った例文を挙げます。
例文のように、何によって何に至ったのかが分かるようにすると、自然な表現を作り出せるのです。
・『意見の食い違いにより、トラブルに至った次第でございます』
・『柔軟な交渉により、契約成立に至った次第でございます』
・『粘り強い営業により、拡大に至った次第でございます』
「至った次第でございます」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「至った次第でございます」の類似表現
この言葉の類似表現には、「なった次第でございます」があります。
「至った」と「なった」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「至った次第でございます」の敬語表現
この言葉を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「至った次第です」に言いかえできます。
なお、この場合は、どちらも丁寧語を用いた敬語表現になっているのです。
まとめ
このように「至った次第でございます」は、そのようになった事情や経緯を説明するための表現です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。