この記事では「無理を申し上げたこともございますが」について解説をします。
「無理を申し上げたこともございますが」とは?意味
それを行うのが容易ではない事柄をいったこともあるけれど、といった意味です。
「無理」には、現実のものとするのが難しいこと、行うのが難しいことという意味があります。
「申し上げ」は「申し上げる」のことで、「言う」の謙譲語です。
何かをいうのは話し手側です。
「申し上げた」の「た」は、過去や完了の意を表します。
以前に何かをいったということです。
「ございます」は「ある」の意の丁寧語です。
「が」は、前に述べた事柄とは反対の意のことを述べるときに用います。
「無理を申し上げたこともございますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手側が以前に無理なことをいっているときに使用をします。
無理をいったけれど、相手が何かをしてくれているときに用いるのが一般的です。
「た」と過去や完了の意を表す言葉を使用しているので、これからいうのではなく、すでに何かをいっています。
たとえば、通常ならば1週間かかる仕事を4日で終えてくださいと、お願いをしたとします。
お願いされた方にとっては、行うのが難しい事柄です。
これは無理なお願いということができます。
行うのが難し事柄ですが、お願いをされた方は実現をしました。
そのような場合、お願いをした側はお礼をいいます。
そのお礼を伝える際に、このような言葉を使用します。
「が」の後には、「何かをしてくれた」という意の言葉と感謝の気持ちを表す言葉が続きます。
「無理」は「ご無理」とするとより丁寧になります。
相手に無理をさせており、相手に対する行為なので「ご」をつけます。
「ご」は、他人に対する行為を表す語について、その行為が及ぶ人に対して敬意を表します。
「無理を申し上げたこともございますが」を使った例文
・『無理を申し上げたこともございますが、○○をしてくださり、ありがとうございます』
「無理を申し上げたこともございますが」の返答や返信例
この後にはお礼が述べられるはずなので、感謝の気持ちを受け取っておきましょう。
無理なことを行わなければならず、大変だったかもしれません。
今後は難しいことを依頼してこないで欲しい、という気持ちを持つこともあるでしょう。
しかし、「今後は無理なことを伝えないでください」ということは、一般的にはいいません。
そういったことをいわれた相手は不快になります。
まとめ
この言葉は、行うのが難しい事柄をお願いしたことが過去にある場合に使用をします。
難しい事柄なのに、それを実際に行ってくれて、それに対して感謝の気持ちを伝えるときに主に用います。