「その節は」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「その節は」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、日常においても、ビジネスの場においてもしばしば使われる「その節は」の言葉について、意味や使い方などを分かりやすく説明します。

「その節は」とは?意味

「その節は」とは、「あの時はや、この前は」と、相手との間にそれほど遠くない過去に起きた出来事の時を指す言葉です。

過去を指すケースが多いですが、近い未来に起きるであろう時を指すケースもあります。

「その節は」の上司や目上に使うときの注意点

「その節は」の言葉は、その後に続く言葉を敬語表現とすることで、上司や目上の人に使うことが出来ます。

一般的には、部下に対して使ったり、現在のことに対して使うことのない言葉です。

もちろん、すでに面識のある方に使う言葉ですが、相手の方と、どこかのタイミングでご一緒した程度で、こちらは覚えているが相手の方が覚えておられるか分からない場合には、冒頭に『○○の研修でご指導いただいた××です。

その節は、、、』と相手の記憶を呼び起こすようにして、「その節は」と続けるのが良いでしょう。

「その節は」の後には、一般的に「お世話になり、ありがとうございました」と感謝の意思表示の言葉か、または「ご迷惑をお掛けしました」のように謝罪の言葉などが続けられます。

先に記載した様に、上司や目上の人に使える非常に便利な言葉であり、色々なフレーズを続けて上手に使えるように、積極的に使ってみられるのがお勧めです。

また、今後近未来に起きるであろう時を指して使う例としては「その節は宜しくお願いします」などとなります。

以下で、より具体的な例文を挙げます。


「その節は」を使った例文

「その節は」を使った過去の出来事に対する感謝の文章例、謝罪の文章例、そして近い未来に起きる時に対するお願いの文章例は、以下の通りです。

・『その節は、色々とご支援をいただき、ありがとうございました』
・『グループ研修でご一緒させていただいた××です。その節は、色々とご指導いただき本当にありがとうございました』
・『その節は、わたくしの不手際で、多大なご迷惑をお掛けして、誠に申し訳ありませんでした』
・『その節は、当社の準備不足で十分にご要望に応えることが出来ず、申し訳ありませんでした』
・『東京に異動になれば、益々仕事上の関係が深くなると存します。その節は、ぜひ宜しくお願いいたします』

「その節は」の返答や返信例

「その節は」の言葉は、先に例示した様に、過去の出来事に対する感謝や謝罪の文章のクッション的な役割や、近い未来のタイミングに対するお願いの文章で使われることが多い言葉です。

従って、過去の感謝や謝罪に対しては、「こちらこそお世話になりました」「お気になさる程のことではございません」と相手の気持ちを受け止め、和らげる文章で返すのがお勧めです。

もちろん、近い将来に対するお願いには、「こちらこそ、宜しくお願いします」と返すのが良いでしょう。

まとめ

「その節は」とは、「あの時はや、この前は」と、相手との間にそれほど遠くない過去に起きた出来事の時を指す言葉です。

感謝の文章や、謝罪の言葉の最初に使われることが多い言葉です。

また近い未来に起きるであろう時を指すケースもあり、宜しくお願いしますと言った文章で使われることが多いと言えます。