「折角の機会ですので」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「折角の機会ですので」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる慣用句の「折角の機会ですので」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「折角の機会ですので」とは?意味

最初に、「折角の機会ですので」の慣用句を言葉毎に分解して説明します。

最初の「折角」の読みは「せっかく」で、ここでは「滅多に得られない、恵まれた状況を大切に思う気持ちのこと」を意味します。

また、「機会」「最も都合のよい時機や、ちょうどよい折のこと」を意味する言葉です。

従って、「折角の機会ですので」とは「滅多に得られない、恵まれた状況やチャンスなので」と言った意味の丁寧な表現になります。

「折角の機会ですので」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「折角の機会ですので」との表現は、もともとの予定や前の行動が、中止になったり、早く終わった際に、もともとの予定や行動とは関係ない事柄を行う際に使われます。

ビジネスシーンでは、以下の様な場合に使われます。

例えば、有名な経済学者に講演を行ってもらい、その方とは滅多に会うことが出来ないので、講演内容とは関係なく、経済関係の様々な質問を受け付ける場合に、「折角の機会ですので、○○教授に何なりと質問をお願いします」と使ったりします。

また、全国から営業所長が本社に集って営業戦略会議をし、それが終了した後に、「折角の機会ですので、この場をお借りして人事部から新たな評価制度の概要を説明させていただきます」と言ったように使われます。

一つ目の例では、有名な経済学者と直接話せることが滅多に得られないチャンスであり、二つ目の例では全国の営業所長が一堂に会することが滅多にないチャンスなのです。

しかも、いずれも本来の目的とは直接関係ない事柄を、その機会を使って行う意味で使われていることが分かると思います。


「折角の機会ですので」を使った例文

・『折角の機会なので、会議が終わった後で、急遽懇親会を開催することになりました』
・『社内シンポジュームで各研究所からメンバーが集まっており、折角の機会なので若手研究者と研究本部長の懇親会をセッティングしました』

「折角の機会ですので」の類語や言い換え

「折角」の類語としては「滅多にない」「(都合の)良い」等が挙げられます。

また「機会」の類語としては「好機」「チャンス」が挙げられます。

従って「折角の機会ですので」は、もとの言葉や類語を組み合わせて、「滅多にない機会ですので」「良いチャンスですので」「滅多にない好機ですので」等と言い換えることが出来ます。

まとめ

「折角の機会ですので」とは「滅多に得られない、恵まれた状況やチャンスなので」と言った意味の丁寧な表現になります。